出版社内容情報
稀代の名映画カメラマン姫田眞左久が、八年間にわたって「月刊イメージフォーラム」の求めに応じて語りつづけたカメラマン人生の記録である。九七年になくなった姫田眞左久は、日本が世界に誇った名カメラマンであるとともに、私が大好きなカメラマンでもあった.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』234頁、より)
感想・レビュー
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kinkin
94
美術学校を中退し映画キャメラマンの道に進んだ著者の作品と制作現場が書かれている。大好きな『キューポラのある街』や『にあんちゃん』をはじめ今村昌平監督や神代辰巳監督との作品も多い。映画ちしては60年代から70年代が全盛期ではなかっただろうか。面白いのは日活ロマンポルノの撮影も多く手掛けていること。ロマンポルノといえば私が学生の頃近くの映画館で3本立てというのがあったしなんといってもタイトルが面白かったなあ。分厚い1冊だったが飽きずに読むことができた。昔の映画撮影現場というのがよく分かる本。図書館本2021/12/23
Mitsuhito Shiraha
1
かつてイメージフォーラム誌の連載は読んでいたが、あらためて単行本で読む。姫田さんは今村昌平、神代辰巳との仕事について特に饒舌になる。役者への芝居の付け方にこそ監督の才能が発揮されると。心しよう。2020/02/09