内容説明
このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。祇園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。「ホルモン」ではない、是れ「ホルモー」。戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。京都の街に巻き起こる、疾風怒涛の狂乱絵巻。都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファーレ。前代未聞の娯楽大作、碁盤の目をした夢芝居。「鴨川ホルモー」ここにあり!!第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。
著者等紹介
万城目学[マキメマナブ]
1976年生まれ。大阪府出身。京都大学法学部卒。第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞の本書で作家デビュー。東京都在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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遥かなる想い
367
「プリンセス トヨトミ」が面白かったので、本書を読んでみた。京大の学生生活を扱うという点では、森見登美彦の「四畳半神話体系」などと同じだが、ホルモーなどという訳のわからないものを登場させ、読者をけむにまくあたり、破天荒な物語である。ドラマ化された「鹿男あおによし」などの本も書いており、この世界をどこまで 広げれるのか楽しみ。元気になる本である。2011/05/28
再び読書
285
万城目氏の2作目の小説ですが、独特の世界に入り込みます。ただの?京大生が、ホルモーに巻き込まれる。そこには、茶巾サイズの鬼が登場???。この程度は書いてもネタばれにならない気がする。なんじゃそりゃって、思いながら、いつの間にやら万城目ワールドに引き込まれていく。レナウンや、三国志との無茶苦茶な絡みも、癖になりそうな面白さにつながる。この感覚にはある意味脱帽。2013/08/08
kishikan
263
エンターテイメント小説としてなら非常に面白いし、文章表現力もある。ストーリーも突拍子もないと言われるが、陰陽師を読んでいれば意味は通じるものがある。今後期待が持てる人材!2007/07/20
mitei
246
京都の大学の話が私の大学の頃を思い出してなんとなく懐かしい感情が湧いてきた。中々面白い設定で実際にありそうな感じがよかった。本当に鬼と関わるのは大変そうだな。因みに私も学生時代、葵祭の斎王代の御輿を引くバイトしてたのに、お声が掛からなかったのは無念笑2021/07/31
美紀ちゃん
239
映画も面白かった。ほるもー六景もGOOD。2012/05/28