かさねの色目―平安の配彩美

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かさねの色目―平安の配彩美

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  • サイズ 文庫判/ページ数 327p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784916094544
  • NDC分類 757.3
  • Cコード C1070

出版社内容情報

平安の装束に見られる重色目及び襲色目の配色をビジュアルに明らかにした名著。色票見本48色付。

内容説明

かさねの色目は、もと一枚の袷(あわせ)仕立ての衣(袿・うちき)の裏表の裂を合わせた色を言ったが、後にはその衣を幾領も着装して表される衣色の配合色も「かさねの色目」と呼ぶようになった。本書は、その両者の色彩配合をとりあげたもので、前者には「重」、後者には「襲」の文字を用いて260余種を解説している。あわせてトーン分類一覧表・参考文献なども多彩に収録。

目次

かさねの色目 色票
1 総説(重色目と襲色目について;女房装束各部の衣について;衣に表わされる文様・地質)
2 各説(色票に掲載の重色目の解説;重色目の別説一覧表;襲色目に関する『満佐須計装束抄』・『女官飾鈔』・『曇華院殿装束抄』の所説と解説一覧表;重・襲の色目の配色に用いられる染・織色基本色の歴史的解説;色票に掲載の重色目一二〇種の表・裏色による配色の色相別・トーン別分類一覧表;参考文献)

著者等紹介

長崎盛輝[ナガサキセイキ]
明治45年(1912)高知県安芸町に生まれる。京都市立絵画専門学校(現京都市立芸術大学)図案科卒業。専攻日本色彩芸術史。京都市立芸術大学名誉教授、嵯峨美術短期大学教授、奈良教育大学院講師。日本色彩学会・日本風俗史学会会員。昭和60年(1985)勲三等瑞宝章を受ける。平成7年(1995)没
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆずきゃらめる*平安時代とお花♪

14
平安時代モノにはまって十二単や束帯の色などの参考に♪想像するだけでも綺麗✿もう一度借りたい!2015/09/26

凪子

5
女房装束の襲と色目が詳しく載っていて嬉しい。しかもカラーで!襲の由来も解説が記載されていて本当にお得。今ではファッションというとデザイン性(衣服の形やシルエット)と布地や柄が重視されていて、配色に対して当時より鈍感かもしれない。風流に花の名前をつけた襲の色目。四季と意味を閉じ込めたようでとても美しい。 2017/06/29

ホレイシア

4
「源氏」を読むとき手元にあると便利。ただ眺めていても、昔の人の言葉遊びの妙が楽しい。

shou

3
平安装束の色合わせ辞典。女房装束についての記載が嬉しい。色名解説には由来、季節、時代、出典があり、色調分布の表類も収録。「裏梅」「裏山吹」など花を裏から見た色合いなんて発想が面白い。2014/04/29

寺内町亭小天狗

1
『日本の伝統色―その色名と色調』姉妹編。我が国の伝統色は、和風の名前が付けられている。同様に、”かさね色目”も純和風な名前が付いている。外来語が現代社会に波及しているせいか、和風の色名を使わない。何と嘆かわしいことであろうか。教養の一環として、伝統色とかさね色目を知っておくのも宜しからず。

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