内容説明
50歳の急カーブ、愛猫との別れ、不安障害、めまい、酒や家族との関係…わけのわからない不調のどん底から、リハビリが始まった―。「わたしの心と身体」の変化をめぐる物語のようなノンフィクションであり、ケアの実践書。
目次
第1章 「わたし」をつくってきたもの
第2章 「食と酒」の生活改善
第3章 ある日心が振り切れた
第4章 ほんの小さな第一歩
第5章 自分の居場所をつくる
第6章 誰かと関わるための小さな部屋
第7章 めまいを巡る冒険
第8章 自分のこともわからない
著者等紹介
青山ゆみこ[アオヤマユミコ]
フリーランスの編集・ライター。1971年神戸市生まれ。神戸松蔭女子学院大学非常勤講師。対話型文章講座を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ネギっ子gen
47
【「たった今の瞬間」の連続が、紛れもないわたしだけの人生をつくっている】愛猫との別れ、不安障害、酒や家族との関係など、自身の心と身体の変化とケアの実践を綴った、切なく響いた書。<長く続けていると、たいていのことがうまくなる。だからわたしは疑うことがなかった。年を重ねれば、「人生」もそれなりにうまくやれるだろうと、ましてや、わたしは50年近く、必要以上に間違えてきた人間で、そのぶん人生について学んできたはずだから。ところがどっこい。人生って想像を超えている>。心と身体のどちらも「ぽきん」と折れた、と…… ⇒2024/05/19
K1
14
人生に絶好調な時期はない。低空飛行だけど、それであったとしても人生悪くないーだって、そこはほら。通常運行だもの(笑)。2024/05/23
tetsubun1000mg
12
愛猫の死をきっかけに、心と体調不良に苦しんできた筆者が婦人科医院、精神科医や針治療院からいろんな療法情報を探して、体験していく手記のような本。 取材、調査が本業のライターの経験を生かした、具体的で自分の心身の状況が分かりやすく書かれている。 後半の「浮遊感のめまい」の症状に「めまい専門医」を訪れた時の検査や結果の説明は目新しく参考になる内容だった。 最後の方では「元気じゃないけど、悪くない」という感じになったようなので安心した。 いい年になったのでこのような不調を感じたら参考にさせてもらおう。2024/05/31
FuSa
8
老いと体調の曲がり角、時期も角度もスピードも人それぞれなんだろうな。頭より身体を動かすことも時には大事。日光大事。ご自愛大事。これから来るであろう老いの予習というか、心づもりをさせてもらった感じ。2024/05/30
根岸
6
愛猫の死を引き金に、50を目前に心身の不調に陥った著者が、コロナ禍を経て再起を図るまでの3年の記録。不調の原因を探るうちに、自身の生活、人生を振り返り、病院をめぐり、運動や心理療法などの試行錯誤を繰り返して徐々に回復していく。実はわたしも今不調に悩んでいて本書を手に取った。試行錯誤の果てに、悪くない、というところまで回復してよかった。今後ももっとよくなりますように。2024/05/20