シリーズ・思考の道先案内<br> 差別の哲学入門

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シリーズ・思考の道先案内
差別の哲学入門

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  • サイズ 46判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784910024028
  • NDC分類 361.4
  • Cコード C0010

内容説明

本書は「差別とはどういうものか」「差別はなぜ悪いのか」「差別はなぜなくならないのか」の3つの問いを通して、差別について哲学的に考えていきます。具体的な事例を使った差別の哲学、入門書の決定版!!

目次

序章 なぜ「差別の哲学」なのか
第1章 差別とはどういうものか(単なる区別と不当な差別とはどう違うのか;区別か差別かの分類のむずかしさ;アファーマティブ・アクションと逆差別 ほか)
第2章 差別はなぜ悪いのか(差別者の心や態度に問題があるのか(心理状態説)
害が大きいから悪いのか(害説)
自由を侵害するから悪いのか(自由侵害説) ほか)
第3章 差別はなぜなくならないのか(なぜ嘘はなくならないのか;悪気はなくても差別は起こる―事実による正当化;事実なのだから仕方がない、とはなぜ言えないのか ほか)
終章 差別の問題とこれからの哲学

著者等紹介

池田喬[イケダタカシ]
1977年生まれ。明治大学文学部准教授。専門:哲学・倫理学(特に現象学、差別論)

堀田義太郎[ホッタヨシタロウ]
1974年生まれ。東京理科大学教養教育研究院准教授。専門:哲学・倫理学(特に生命倫理学・差別論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

venturingbeyond

30
何が差別なのか、差別はなぜ悪いのか、差別はなぜなくならないのかという問を立て、それぞれについて丁寧な考察が重ねられていく。とりわけ、第3章で扱われている統計的差別、マイクロアグレッション、被差別者に沈黙をもたらすマジョリティの権力性、忌避的差別、潜在的偏見といったテーマについての論点整理は参考になるところ大。勤務校で人権教育主任を仰せつかっていることもあり、「共感、優しさ、思いやり」が強調される本邦の人権教育の課題を克服する方向性について示唆されるところの多い好著。2022/08/07

buuupuuu

12
言論の自由を擁護したミルの『自由論』を読んだときに、ヘイトスピーチはどうなるのだろうかという疑問を持った。本書で参考になるのは、差別行為が、社会的文脈の中で、他者に「劣った存在」というラベルを貼り付けるという意味を持っているという指摘である。これは相手から対等な立場での発言権を奪うということであり、まさに言論の自由を破壊するものだと思われる。本書を読んで思うのは、差別は複雑な構造をしているということだ。粗雑な理解で接すると却って差別に加担してしまう危険さえある。一度冷静に考えておくことが有益だと思った。2022/02/25

Schuhschnabel

8
海外では盛んだが日本ではほとんど紹介されていない「差別の哲学」という学問分野の概要をさらう感じの本。哲学という名称はついているものの、社会学や心理学の知見も援用される極めて学際的な研究分野である。そのため、哲学という領域の中で仕事をしていると、興味は持てども自分たちの研究領域ではないと認識してしまうのかもしれない。差別がなぜ悪いかを歴史的・社会的文脈から理解することはとても重要だが、自己責任論のイデオロギーと相性が最悪すぎて、果たして話し合いになるのだろうかという懸念を抱いた。2022/10/25

Bevel

7
サーベイとして勉強になる。書き方が曖昧なところもあるけれど、差別の哲学は「差別」について調べるときにすでに前提にしているものを分析するものという捉え方のよう。最終的には、接触理論と歴史の交点としての現象学的な語りの問題みたいなものがうっすらと浮かびあがってくる。全体的に、素朴な直感として持ってる人間記述のボキャブラリがこの分野では役に立たなくて、それが現象学かどうかはわからないけれど、新しいものが待ち望まれているという感じがある。2022/01/08

kokekko

5
良書だった。①差別とはどういうものか ②差別はなぜ悪いのか ③差別は何故なくならないのか、という三チャプターにわけられていて、通読することで差別の歴史、構造、考え方などがざっくりよくわかるようになっている。そして読み手に自分で考えることを許してくれる(強いる)、余白を残してくれる、断言しない強さを持った本だった。確かにこれは『哲学』入門。個人的にはチャプター①が一番勉強になったので、これからもしばしば読み直して血肉にしてゆきたい。2023/03/13

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