奇跡の本屋をつくりたい―くすみ書房のオヤジが残したもの

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奇跡の本屋をつくりたい―くすみ書房のオヤジが残したもの

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  • サイズ B6判/ページ数 208p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784909394125
  • NDC分類 024.115
  • Cコード C0095

出版社内容情報

内容
「なぜだ!? 売れない文庫フェア」「中高生はこれを読め!」「ソクラテスのカフェ」……ユニークな企画を次々と生み出し、地元はもちろん、遠方からも愛された札幌・くすみ書房の店主。閉店後、病が発覚し、2017年8月末、他界。その著者の遺稿を完全収録。
生前、久住さんと親交の深かった中島岳志さん(東京工業大学教授)が解説を担当。
くすみ書房の「なぜだ!? 売れない文庫フェア」は、時代に対する痛烈なアンチテーゼだった。品切れ・絶版。本が死んでいく。そんな悪循環に、ユーモアを交えて切り込んだのが久住さんのチャレンジだった。(略)くすみ書房のフェアは、苦境に立つ人間に、常に寄り添っていた。しかし、久住さんは正義を振りかざさなかった。常に笑顔で、優しく、ちょっとした「おせっかい」を続けた。だから、くすみ書房は札幌の庶民に広く愛された。-中島岳志「解説」より

著者情報
久住邦晴(くすみ書房・店主)(くすみ・くにはる)
1951年、北海道生まれ。1946年に父がくすみ書房を創業、1999年に後を継ぐ。読書離れに歯止めをかけようと、良書なのに売れ行きのよくない作品ばかりを集めた「売れない文庫フェア」などの試みが話題となる。「本屋のオヤジのおせっかい」と題し中高生に読んでほしい本を集めた「これを読め!」シリーズは道内各地の書店や他県にも広がった。2017年に肺がんのため死去。享年66。

目次
まえがき――ミシマ社編集部
I 遺稿 本屋のオヤジの日々是好日(仮)
・日本で一番有名な本屋に?
・地下鉄の延長で売上大幅ダウンに
・昭和二十一年創業の町の本屋
・頑張るほど赤字に
・息子の病、そして死
・「店を閉めることにしました」と社員に
・神田昌典氏の本との出会い
・「なぜだ?? 売れない文庫フェア」の誕生
・店内で「朗読」のスタート
・「中学生はこれを読め!」スタート
・「ソクラテスのカフェ」オープン
・中島岳志さんとの出会い
・大型店がやってきた
・大谷地に移転することに
・琴似店、最後の日
・大谷地店、スタート
・経営者を売り込むということ
・妻が病になる
・「高校生はこれを読め!」スタート
・「小学生はこれを読め!」スタート
・寄付を集める
・くすみ書房友の会への緊急募集
・奇跡の本屋プロジェクト
・中学生、高校生売場の増設
II 解説 くすみ書房という本屋があった 中島岳志
III 補録
 講演会草稿・1(二〇一三・六・二四 札幌市立高図書館連絡協議会)
 講演会草稿・2(二〇一五・五・八 大曲中学校)
 「西区に本屋を作ります」草稿
あとがき――久住絵里香

内容説明

「なぜだ!?売れない文庫フェア」「中高生はこれを読め!」「ソクラテスのカフェ」…ユニークな企画を次々と生み出し、地元はもちろん、遠方からも愛された札幌・くすみ書房の店主。閉店後、病が発覚し、2017年8月末、他界。その著者の遺稿を完全収録。

目次

1 遺稿 本屋のオヤジの日々是好日(仮)(日本で一番有名な本屋に?;地下鉄の延長で売上大幅ダウンに;昭和二十一年創業の町の本屋;頑張るほど赤字に;息子の病、そして死 ほか)
2 解説 くすみ書房という本屋があった(中島岳志)
3 補録(講演会草稿・1―二〇一三・六・二四 札幌市立高図書館連絡協議会;講演会草稿・2―二〇一五・五・八 大曲中一年、二年;「西区に本屋を作ります」草稿)

著者等紹介

久住邦晴[クスミクニハル]
1951年、北海道生まれ。1946年に父がくすみ書房を創業、1999年に後を継ぐ。読書離れに歯止めをかけようと、良書なのに売れ行きのよくない作品ばかりを集めた「売れない文庫フェア」などの試みが話題となる。「本屋のオヤジのおせっかい」と題し中高生に読んでほしい本を集めた「これを読め!」シリーズは道内各地の書店や他県にも広がった。2017年に肺がんのため死去。享年六十六

中島岳志[ナカジマタケシ]
1975年、大阪府生まれ。京都大学大学院博士課程修了。北海道大学大学院准教授を経て、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。専攻は近代日本政治思想史、南アジア地域研究。主な著作に『中村屋のボース』(白水社、大佛次郎論壇賞、アジア・太平洋賞大賞受賞)(ミシマ社)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鉄之助

336
そこには、確かに「奇跡の本屋」があった。2015年まで札幌市にあった、くすみ書房。「なぜだ!? 売れない文庫フェア」など多くの企画やブックカフェを併設した、注目の地方書店だった。中島岳志さんの「解説」がまた良い。この書店主と直接出会い、翌日書店を訪ね、「この町に住もう」と近くのマンションを即決。書店主の「自意識過剰」に陥ることなく、安心できる本屋、その愛が詰まった1冊だった。2022/12/20

しんごろ

228
今は、もうなくなった書店ですが、小学校の頃から、利用してた書店。懐かしさもあり、くすみ書房にこんな危機があるのも知らず、もっと利用すればよかったという後悔も感じました。(確かに少しずつ規模が縮小してた実感はありました)地元にこんなに本に対する情熱を持っていた人がいることを誇りに思いたい。本屋さんの苦悩と大変さを、この本でさらに知り、本屋さんで買うように努めて、いつも本がそばにあることを信じて、自分は命のある限り、ずっと本好きでいたいと思います。2018/11/30

やすらぎ🍀

216
くすみ書房の久住邦晴氏。個人経営書店が苦難の中、ユーモア溢れる挑戦。「なぜだ!?売れない文庫フェア」は時代に対する痛烈なアンチテーゼ。いかに人の目に留まらせるか。本は生きている。力を持っているのに人々に知られずに死んでいく。…時間に追われ、一冊一頁さえも読めない人がいる。いかに読書を生活の一部にして、みんなの心にゆとりを芽生えさせるか。一冊の本に感動し、その一行が心に残り、本は宝物に変化する。地域に愛された本屋は失くなってしまったが、久住さんという素敵な書店主がいたこと、沢山の種を撒いたことは間違いない。2021/05/27

速読おやじ

87
街の本屋さんがどんどん減っている。本屋好きとしては残念な事だけど、そういう自分もAmazonで買ったり、電子書籍にしたり、結局大手書店に行ってしまう。そりゃ、地元の本屋さんは商売できないわけだ。ここに出てくる、くすみ書店さんは閉店の危機を乗り越えるべく、売れない文庫フェアとか、中学生はこれを読めとか、朗読会など次々とアイデアをヒットさせ、お客様を呼び込んでゆく。そんな最中で、息子と奥様を病で亡くしてしまう。絶望の中でも夢を追い続けた久住さん。タイトルの奇跡の本屋は作れたのか?本屋好きなら共感できます!良書2021/11/14

鱒子

78
図書館本。胸アツであります!本屋のオヤジという生き方を貫いた「くすみ書房」の久住さんの活動記録。とても読みやすい本なので短時間で読了できますが、熱い余韻が残ります。感動です。今年N o1の本に出会いました。2018/11/06

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