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内容説明
大人気!予備校講師茂木誠が世界史の教養で米中覇権争いと「統一朝鮮」を読み解く。→その時、日本はどうする!?
目次
第1章 地政学とは何か―「リアリズム」で読み解く東アジア
第2章 地政学でひもとく東アジアと朝鮮半島―野望と衝突の二千五百年
第3章 統一朝鮮(韓国+北朝鮮)の戦略―大国間で二枚舌外交を繰り返す半島国家
第4章 中国の戦略―大中華思想を貫く宗主国
第5章 台湾の戦略―シーパワー連合の要となる親日国
第6章 米国の戦略―モンロー主義vsウィルソン主義で揺れる超大国
第7章 ロシアの戦略―スラヴ主義vs西欧主義で停滞する旧超大国
第8章 そして、日本はどうすべきか―シーパワー同盟結成と憲法改正問題
著者等紹介
茂木誠[モギマコト]
東京都出身。駿台予備学校、ネット配信のN予備校で大学入試世界史を担当。iPadを駆使した独自の視覚的授業が好評を得ている。世界史の受験参考書のほか一般向けの著書も多数。YouTubeもぎせかチャンネルで時事問題について発信中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
南北
47
表紙の地図が南北逆になっているのが目を引きます(本書を読めば理由がわかります)。著者は10年以内に北朝鮮の主導で韓国と統一する(著者はこれを「統一朝鮮」と呼んでいます)としています。この「統一朝鮮」を巡って、「統一朝鮮」や中国・アメリカ・台湾・ロシアなどの戦略を述べた後、日本の対応策を提示しています。文在寅政権は2022年までなので、果たして著者の予測通りになるかどうかはわかりませんが、一読をおすすめしたい本です。2019/07/07
どんたこす
34
地政学はリアリズムの1つで、地理的な所与の条件をもとに国家の行動、国家間の関係を考えるもの。比較的安定した条件に恵まれてきた日本人が、あまり気を配ってこなかった思考法。世界史や地政学を学ぶことで、なぜ相手国はそう考えるのだろうかと言うことが、具体的に見えてくる。日本の地理条件と似ているのは英国。または大きな島国と考えられる米国。東アジア情勢はコロナを機に加速度的に進んでいきそうな気がする。2020/08/05
forest rise field
33
地図を逆さにしてみると、中国やロシアから見て日本列島が海洋進出の防波堤になっているように見える。また日本海に飛び出た朝鮮半島の重要性も分かる。外交ニュースも少しは理解できるようになれそうです。日本を取り巻くプレイヤー(朝、韓、台、中、ロ、米)の歴史的経緯や思想などから各国の思惑が見えてくる。シーパワー戦略とランドパワー戦略に分かれ、過去に戦略を誤り失敗した経緯を踏まえながら、将来の在り方を考えさせてくれました。将来日本がとるべき戦略とは?地政学とはそういう学問なのかと納得、更に勉強したくなる良書でした。2020/08/24
きたぴー
30
東アジアを中心とした近現代史や地政がもたらす歴史が培った民族性の良い勉強になった。世界史は得意でないので補足しながらまとめノートを作るべく結局2回読み、時間掛けすぎたかな。将来予測については未来の新技術やそのレベル等は予測不能なため「当たるも八卦..」。最近も北の中距離ミサイル発射や香港デモ、郭台銘の出馬辞退など新たな話題が賑わい、あくまで未来は不透明ですが、ニュースを良く理解出来るようにはなりました(笑)国家の志向だけで物事が進む訳では無く複雑な事情が絡むモノだが、大局を眺める視点の1つを得た感はある。2019/10/04
hk
28
韓国の保守派は「事大主義」を保守しているという筆者独自の見解は突飛だが面白い。一般的に保守とは自国の伝統文化を大切にする政治的態度のこと。ところが韓国は「キングオブ半島国家」という地理的事情から、つねに強い勢力の後ろ盾を得て民族の存続をはかってきた。だから「事大」が伝統や遺風になっている。ということで韓国には保守する主だったものが「事大」しかないという理路だ。 しかし北朝鮮が核開発に成功したことで風向きが変わる。北の核と南の経済を融合させれば朝鮮民族が天地開闢以来初めて自主独立した国家を営める芽が出てきた2019/08/29