出版社内容情報
大切な想いをそっと抱きしめる―名作「赤い実はじけた」の著者が永遠・普遍のテーマでおくる切ない恋物語。詩人・文月悠光さん絶賛。大切な想いをそっと、抱きしめる――名作「赤い実はじけた」の著者がおくる、いまいちばん読みたい恋物語
主人公・水鳥(みどり)には咲野(さくや)と暁生(あきお)という大切な幼なじみがいる。
三人の仲間の中で、水鳥は秘密を抱えている。
ひとつは、詩を書いていること。もうひとつは、同性の咲野に特別な感情を抱いていること。
中学2年の秋、暁生の友人の眩(げん)が仲間に加わり、水鳥の詩が彼の目に触れたことで、三人の関係が少しずつ変わっていく……。
相手を想えばこそ言葉にできない切なさを鮮やかに描く、永遠・普遍の恋物語。
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詩人・文月悠光氏絶賛! 本書に寄せるエッセイ「わたしたちの夜明け」を書きおろし。
夜
夜明け
名木田恵子[ナギタケイコ]
著・文・その他
内容説明
名作『赤い実はじけた』の著者が今こそおくる、永遠で普遍の「恋」のテーマ。
著者等紹介
名木田恵子[ナギタケイコ]
東京都生まれ。児童文学作品を中心に幅広く活躍。水木杏子のペンネームで漫画の原作も手がけた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白雪ちょこ
12
表紙が少女漫画タッチだったため、友情や恋愛がテーマなのかなと思いきや、 LGBTがテーマとなっていた。 複雑な4角関係の上に、家庭での虐待や、兄弟のひきこもりなどについての悩みも、リアルに描かれており、最初の文章から辛さと痛みが滲み出ている。 思わず眉をしかめてしまう場面も、多々あった。 主人公である彼女の、サクヤちゃんを思う気持ちを押し殺す場面が、一番辛い。 こうして、自分の本当の気持ちを押し殺し 、悩む若者は沢山いるだろう。 中高生達に、ぜひ読んでほしい。2022/04/08
ヨシ
10
LGBTの児童書という括りだけで語ってほしくない。複雑な家庭環境、虐待、ひきこもり、口に出せない憧れ。名木田恵子さんの本は繊細でその時代にマッチした作品が多く、読みやすいから、悩んでいる中高生に読んでもらいたい。2023/12/10
hirayama46
5
紺野キタの表紙に惹かれて読みました。題材としてもわたしの好むところである同性愛を扱った小説ということで、なかなか興味深く読めました。おおよそ中学生向けくらいに書かれていると思しいですが、性にたいする手付きに繊細さがあり、たしかにその世代のこどもたちに読んでほしいな、と感じさせる本でした。決してシンプルに丸くは収まらない関係ですが、四角形のままでもそれぞれを損なわないように生きられたら良いですね……。2019/08/31
飲も飲も
4
LGBTをテーマにした話。2019/07/27
まめもやし3
3
見事な4角関係。全員失恋。LGBT、相手がノーマルの場合、カミングアウトすると、関係が壊れてしまう。難しいなー2018/12/08