日常的隣人―吉田知子選集〈2〉

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日常的隣人―吉田知子選集〈2〉

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  • サイズ B6判/ページ数 245p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784907105013
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

つる子の隣に越してきた志田は庭に垣根を作りたがった。垣根をめぐる女と男の「日常的」な隣人関係を描いた表題作ほか母娘、夫婦、嫁しゅうと、親友など、可笑し哀しい人間関係小説集。純文学作品「人蕈」を加えた全11作品。巻末には町田康氏が考える「日常的隣人」への問いを収録

著者等紹介

吉田知子[ヨシダトモコ]
1934年浜松生まれ。名古屋市立女子短大経済科卒業。1970年「無明長夜」で第六三回芥川賞を受賞。「満州は知らない」(女流文学賞)、「お供え」(川端康成文学賞)、「箱の夫」(泉鏡花文学賞)ほか作品多数。2000年、中日文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

48
母娘や隣人、親友といった普段どこにでもありそうな関係を描いた連作集。ただ読み進めるうちにだんだんとフレームがずれ始め、終わった時には反転した世界と黒い笑いが残っている。何となくウォルポール「銀の仮面」を連想させる侵入者が薄気味悪い「日常的美青年」や最後の一行の印象が物凄い「日常的親友」にそれは顕著だが、「日常的母娘」「日常的先生」といった普通じみた作品にもどこかズレがあって、読んでいると居心地が悪くなる。それにしても「脳天壊了」といい「日常的先生」といい、老残の人間の腐れ縁欠かせると本当に上手いなあ。2014/01/07

はちてん

32
致死量に満たない毒をもられた。口が苦くて少し喉も灼ける。でも死なない。だって日常ですから。現実的だけれど非現実の短編。毒笑いしてしまった。最終話『人蕈』見てもいないのに既視感がある。日常を冠していないタイトルはこの一編のみ。2013/11/30

かわうそ

28
意外とスルスル読めて分かりやすい小説のような気がしてしまうけど、登場人物たちが「なぜそうしたのか」を考え始めると自分にはほとんど内容が理解できていないのかと不安になってくる。全体的にユーモラスなトーンのおかげで絶妙に気持ち悪くてすごく面白かったです。 2015/12/10

三柴ゆよし

16
吉田知子の小説においては、突然越してきた隣人やかつての腐れ縁はもとより、夫婦であろうが母娘であろうが、これみなすなわち他人以外の何者でもない。それぞれが勝手に自他を区別する境界を劃定して生を経ているのであるが、ふとした瞬間、その境界に歪みがあらわれることで、従来の関係性が崩壊するというよりも、むしろ<異化>されるのである。本書におさめられた「日常的」シリーズは、吉田知子のそうした小説作法を垣間見せてくれる作品群であり、とてもおもしろく読めた。いくつかの作品はドリフのコントのように笑える。オススメである。2013/10/10

aoneko

15
素敵に酷い。酷くて乾いてて、笑ってしまう。独特のテンポでするすると読めるし、クライマックスでみていた世界が(しれっと)反転する事が多いように思えたけど、そんな気がしただけかもしれない。でも適当に拾った一文にも力があるというか。とくに『日常的親友』のラストのあっと思わせる共感の入り交じった複雑な感情は、得難い気がする。別の所では「六人で○○をやることがあるだろうか(…)私は○○の入り口ぐらいの経験はある」、とか。“人茸”も凄い。ととても面白かったのだけど、巻末の町田康の問いは、一つとして解けなかった。 2013/11/18

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