内容説明
北海道開拓の実態を、対話形式の講義で楽しく、わかりやすく紹介!時間軸に沿った構成で、開拓の流れと背景が手に取るようにわかります。開拓当時の貴重な写真をふんだんに掲載。開拓生活の日々をリアルに感じられます。あなたの先祖はなぜ北海道に来たのか―。自分のルーツの深部がわかるかも?
目次
ホームルーム―ぼくたちは開拓のことを何も知らない?
1時限目 開拓前夜。開拓者たちが北海道にやってきたワケ
2時限目 いざ、新天地の北海道へ!
3時限目 思っていたのと全然違う?開拓生活がスタート!
4時限目 やっぱり大変なことばかり!開拓地での日常生活
5時限目 開拓から町ができるまで
6時限目 開拓者たちのその後
講義を終えて―ぼくたちは北海道開拓を知って何を感じたのか
著者等紹介
関秀志[セキヒデシ]
昭和11年(1936)、北海道苫前郡苫前町生まれ。祖父は香川県からの入植者という開拓移民3代目。北海道大学文学部卒。元北海道開拓記念館(現北海道博物館)学芸部長、現北海道史研究協議会副会長。専門は北海道近現代史で、60年以上にわたり北海道の地域史、開拓史などの研究に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
綾
27
登録数21・感想4、少な…。いい本なので、もっと読まれてほしいな。道民になって6年、こんな雪の多い土地にやってきて開拓ってすごいよなあと、常々思っていたので読んでみました。ほんとに素朴な疑問について明快に答えてくれてるので、分かりやすく面白かったです。ほんとに初期の方、ムシロ大活躍みたいなことが書いてありましたが、冬よくそれで越せたな…。。今と違って本当に何もないとこから、すごい。2022/04/23
ステビア
20
フロンティアとしての北海道2023/07/23
まあちゃん
16
帯がずるい。開拓地に入った初日はどうしたの?食事は?住む家は?こんな寒い北海道にやってきて、なんにもない土地での初日はどこで寝て、何食べたんだろうって、すごーく知りたくなった。これはホントにリアルにわたしの少し前の先祖の話なんだ!!じいちゃんは新得で山や畑をもっていた。馬も牛も鳥も飼っていた。外のトイレに土間に五右衛門風呂。子供心に怖い家だったwきっとすごく苦労したに違いない。わたしの今は、開拓者の苦労の上にある。昔の人は本当にすごいよ。2021/08/26
くらーく
3
これは道民必読。ぜひ、読んで欲しいね。改めて祖父がどのような経緯で北海道に来て、どうやって土地を開拓していったのか聞きたいけど、もう40年近く前に亡くなっているものねえ。おじさん達もみな鬼籍に入り、本で知りえた知識だけだものなあ。今では、祖父やおじさん達が営んでいた農業を続けている家も土地も無く、いとこたちは街(市街)に住んで、物理的なものも無くなってしまった。別に構わないけど、記録はあって欲しかったなあ。自分が、人生を振り返るときに、先祖の方たちはどのような思いだったのか。もっと話をしたかったなあ。2023/01/02
ねこのあくび
2
これは社会の副読本として、みんな学んだ方がいいなぁ。是非とも多くの道民に。 原野から150年。今ならまだ祖父母や曾祖父曾祖母や本家の叔父叔母など、もしかしたら話を聞ける親戚がいる人はぜひ一度聞いておいた方がいい。自分のアナザーヒストリー、来し方、ルーツ、そんな命のつながりに想いを寄せられるようになるだろう。 そしてほんとうに、感謝の心も生まれるだろう。 歴史は多方面から語られなくてはいけない、先住民アイヌの想いについてももっと知らなければいけない、そんなことにも学びを広げられそうだ。2023/05/23