内容説明
里山で落ち葉を集め、みみずの声を聞く。三里塚で有機農業を始めて30年、外部から資源を投入しない、循環するいのちに満ちた小さな宇宙が生まれつつあります。
目次
落ち葉はき
きのこ道
谷津田の風景
百姓百品「万次郎」カボチャ
よねを忘れない
種採りじいさん
ハーブに挑戦
染谷かつさんのこと
花曇り
ちょっと怖い話〔ほか〕
著者等紹介
小泉英政[コイズミヒデマサ]
1948年北海道の開拓農家に生まれる。1971年成田空港反対運動で三里塚に住みつく。1973年強制執行をうけた小泉(大木)よねの養子になり、農業を始める。1976年三里塚微生物農法の会・ワンパックグループ(通称「三里塚ワンパック」を結成)。1997年小泉循環農場を始める
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
むつこ
8
有機農業をしていた小泉さんは、化学物質過敏症の女性と出会い循環農法にのめりこむ。そこまでしなければ食べられない・触れられない人がいることに驚いたが食することがそれほど難しくなる病を作ったのは現代の食糧事情。効率よくよいものを作ろうとした結果だから「悪」とは思いたくない。鶏を育てる「章」は必見。みみずを食べたことで思い出したニワトリの本能。もっとみみずを大切にしようと思った。2014/01/25
虎ボルタ
1
最初は、何となく厭世感が漂ってるなあ、なんて感じたけど、とんだ失礼をお詫びします。循環型農業を突き詰めようとする姿勢は凄いと思う。なかなか、ここまでは徹底出来ないだろう。何かの会報を編集しているのか、何処からでも読める内容だった。2016/01/26
Yasuaki Miyamoto
0
日々の農業の中で感じたことを徒然に書かれています。自然や社会に対する姿勢に共感するところが多くありました。2016/02/05
タケチャン
0
カボチャ「万次郎」をやめて、「新土佐」に変えた最終章は、著者の誠実さを物語っている。小泉英政さんの著書をもう少し読んでみたい。2013/07/14
ponsak
0
循環する農業 何でも堆肥になる 鶏の話がとても参考になりました。2013/01/12