内容説明
国家の安全保障とは、軍事力抜きでは考えられないものである。食料や石油を確保して、国民生活を安定させる行為は、安全保障とは直接関係のない、単なる役所のルーティンの仕事にすぎない。軍事力に欠ける現在のわが国がとり得る手段は、残念ながらこれしかない。
目次
第1章 わが国周辺の軍事情勢
第2章 わが国防衛上の素朴な疑問
第3章 有事にどこが助けに来てくれる?
第4章 ソ連の崩壊は予測不可能だったのか?
第5章 「冷戦構造」とは何だったのか―歴史的回顧
第6章 「軍事」を忘れた戦後の日本人