エル・システマ―音楽で貧困を救う南米ベネズエラの社会政策

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 341,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784905706335
  • NDC分類 364.026
  • Cコード C0036

内容説明

“子どもを犯罪から救い、社会の発展に寄与する”南米ベネズエラで社会政策の一環として全国的に展開されている音楽教育システムの姿を描く渾身のドキュメンタリー。

目次

音楽は貧困の子どもたちを救うか
第1部 ベネズエラの社会とオーケストラ(遠い国ベネズエラ;貧困の子どもたちとオーケストラ;貧困、犯罪、騒乱の国)
第2部 街の合奏教室から社会運動へ(「演奏せよ、そして闘え」―国立ユース・オーケストラの挑戦;音楽教室の指導法―スズキ・メソードの導入;エル・システマ始動)
第3部 貧困、社会問題との闘い:オーケストラと社会政策(国民オーケストラの完成;オーケストラを使った社会政策;音楽による貧困からの脱却、社会への貢献)
第4部 “芸術後進国”でクラシック音楽が可能か(四〇〇の青少年オーケストラ―エル・システマの現在;ベネズエラの経験)
エル・システマを形成したもの

著者等紹介

山田真一[ヤマダシンイチ]
アーツマネジメント、文化政策研究。1963年東京生まれ。シカゴ大学大学院博士課程修了。大学教員を経て、文化創造研究所を設立。文化事業コンサルティングやマーケティング調査、シンポジウム、セミナーなど行う。全国紙、一般誌への寄稿、コメントなど多数。また、芸術評論などの寄稿も多い。現在、横浜美術短期大学などで非常勤講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yuko

15
ベネズエラの音楽教育システムであるエル・システマについて、その誕生や発展の経緯についてベネズエラの社会情勢も含めて述べられています。指揮者のグスターボ・ドゥダメルに興味があったので手にとりました。貧困社会を救うために子どもたちに無償で楽器を貸与し音楽教育を行うシステム、そこから素晴らしい音楽家が輩出されている事実、すごいなあと感動しました。そして何より驚いたのが、そこにあの日本のスズキメソードが関与していたということ。ドラマチックでした。2017/01/26

マーさん

0
音楽が貧困と犯罪の社会から若者を救うことをベネズエラで試みている。スズキメソッドが要。2017/07/01

paca

0
40年の歳月と創設者が経済学者だったためにハイスピードでこの団体が大きくなれたのは、1番の要であった。オーケストラと経済学もうちょっと深めて卒論書きたかったなぁ。反省。2017/01/11

ジャッキー

0
ベネズエラ人によるベネズエラのオーケストラを作る事から始まり、貧困層や犯罪者といったクラシックに縁のなかった人へ打ち込める物を提供する事により社会への関わり方を変化するプログラムになっていった経緯。故チャベス大統領の思想も大きく関わっている。日本での部活動はエル・システマとあまり変わらないように感じるが、一番の違いは学校の教師が指導する事と、情報が溢れかえっている事か。部活動や柔道・相撲等で暴力が取りざたされているが、指導者が経験した事のない部活動を指導する事も疑問。2013/03/09

ぷるめりあ

0
ドゥダメル、シモンボリバル響、シモンボリバルユースオーケストラのファンなので、楽しく興味深く読めた。もっとベネズエラのことを知りたくなった。2012/08/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/409154
  • ご注意事項