内容説明
サハラ砂漠からアンデス高地まで、地球上の荒々しい自然の中で生き抜く人々に魅せられた記録。40余年にわたるドキュメントより代表作から最新作まで、写真96年、エッセイ28編収録。
目次
第1章 砂の地平線(サハラ再訪;トゥアレグ族の青年 ほか)
第2章 唯一神への祈り(16億ムスリムの中軸メッカ;ライラトル・カドルの礼拝 ほか)
第3章 極限高地、聖なる川(極限の高地チベット;五体投地でラサをめざす ほか)
第4章 インカとカトリックの習合(エル・ドラード;クスコのセマナサンタ ほか)
著者等紹介
野町和嘉[ノマチカズヨシ]
1946年高知県生まれ。杵島隆に師事した後、1971年にフリーの写真家となる。1972年サハラ砂漠への旅をきっかけにアフリカの乾燥地帯の取材を始め、アラビア半島、チベット、アンデス、ガンジス川流域などを長期取材。多くの写真集が国際共同出版される。土門拳賞、芸術選奨文部大臣新人賞、日本写真協会国際賞など受賞多数。2009年紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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けんとまん1007
13
暮らし、営みがそこにある。そんな言葉が浮かぶ。いまのこの国では生活という言葉になると思う。そこには、大きな違いがある。果たして、どちらが自分の意志で生きているのだろうか?とすら思う時がある。ある意味、過酷な状況・環境であるには違いないだろうが、それでも、生き続けているのだという事実が素晴らしいし、人間の可能性を思う。しかし、どうしてここまで素晴らしい一幅の絵になって迫ってくるのだろうか?2016/03/05
さくらさく
4
上々。2015/11/17
スプリント
4
過酷な環境に活きる人々の生活と自然のコントラストが印象に残る写真が盛り沢山です。アフリカ、アラビア、インド、チベット、アンデスなど宗教色の強い地域が取り上げられていますが宗教誕生のバックボーンには過酷な環境があったのだと考えさせられます。2015/08/30
B.J.
3
地球上の荒々しい自然の中で生き抜く人々に魅せられた記録・・帯より2023/06/22
ジュースの素
3
野町氏の写真集はもうずいぶん前から愛読してきた。その中の各地の選りすぐりの写真と2005年以降 再度訪れた情景を共に提示している。エチオピアなども80年代とは随分変わって来ているようだ。昔は歩くか別の国からランクルを持ち込んで進むしかなかった行程が 今では空路が出来ていてたった45分で飛べる話もあった。しかし、未だに塩をラクダに積んでキャラバンで輸送する方法は残っていたようだ。西遊などの辺境旅行社ではそんな場所への旅も提供している。何と言っても彼の最大の「仕事」はメッカの写真集で度肝を抜かれた記憶がある。2015/12/21