ＴＰＰで日本支配をたくらむ者たちの正体

苫米地 英人/箱崎 空【著】

サイゾー（2013/09発売）

• サイズ B6判／ページ数 217p／高さ 19cm
• 商品コード 9784904209349
• NDC分類 678.3
• Cコード C0031

内容説明

メディアが報じない「黒幕」の実態を明かし、ＴＰＰ参加後の凄惨な日本の姿をシミュレーションする。

目次

第１章　ＴＰＰの問題点をあぶり出す
第２章　ＴＰＰで得をするのは誰か！？
第３章　秘密条約ＴＰＰの中身を探る
第４章　ＴＰＰ参加後の日本をシミュレーションする
第５章　ＴＰＰ賛成論に反論する
第６章　対談　苫米地英人×山田正彦（元農林水産大臣）―「グローバル金融資本だけを儲けさせ、日米両国民を悲惨な事態に陥れるＴＰＰ参加は阻止すべきだ」

著者等紹介

苫米地英人［トマベチヒデト］
１９５９年、東京生まれ。認知科学者（機能脳科学、計算言語学、認知心理学、分析哲学）。計算機科学者（計算燃料学、離散数理、人工知能）。カーネギーメロン大学博士（Ｐｈ．Ｄ．）、同ＣｙＬａｂ兼任フェロー、株式会社ドクター苫米地ワークス代表、コグニティブリサーチラボ株式会社ＣＥＯ、角川春樹事務所顧問、中国南開大学客座教授、苫米地国際食糧支援機構代表理事、米国公益法人Ｔｈｅ　Ｂｅｔｔｅｒ　Ｗｏｒｌｄ　Ｆｏｕｎｄａｔｉｏｎ日本代表、米国教育機関ＴＰＩジャパン日本代表、天台宗ハワイ別院国際部長

箱崎空［ハコザキソラ］
１９５９年、東京生まれ。大学卒業後、自民党および民主党の衆議院、参議院議員秘書として活動する。所属する事務所の代議士の他、政党が関係する各種選挙での支援活動を行う。幅広い人脈から得る情報の豊富さで、日本の対外政策、特にＴＰＰをテーマに分析、研究を進めている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[yamaneko*]

TPPとは、秘密条約であり４年間は締結内容について守秘義務があるという。「遺伝子組換え」や生産地の表示ができなくなれば、何を食べているのかも判断できなくなってしまう恐ろしい事態になりかねない。安易な政策に流れないでほしい。

2014/01/25

[非日常口]

「TPPが民主主義を破壊する！」の本編。前著は翻訳の読み比べがメインでそれも目から鱗の内容が多かったが、本書は翻訳より、想定される事態に紙面を割いている構成で、さらに山田正彦元農水相の対談も秀逸。トレーサビリティの危機、社会インフラですら民営化利益重視になる可能性、なにより「非関税障壁」の意味がわからないなら知るべきだ。良さげな話がメディアに出るのはそれくらいしか裏が取れないからだろう。秘密条約で裏が取れる内容は事実をもとに誤解させるようリークされたと見るべきだ。不都合な事実は出ず、批准後に悔いても遅い。

2013/10/06

[ANUNYAPHUM]

TPP参加により何が起きるのかがよく解る本。 で、その内容は身震いするほど恐ろしい。 このことを知っていて、日本を売ろうとしている人、企業、政党、御用学者は恥を知った方がいい。 日本の国民も、このくらいは読んで自分で判断しようよ。 っと少々言い方もキツくなってしまうが、日本を真剣に考えることをやめたくない。 要拡散！の1冊です。

2013/11/07

[popcorn]

ＴＰＰは秘密条約で、４年間その内容の守秘義務か課せられ、国内法を修正する力を持っている等、恐ろしいことが述べられています。ＴＰＰが締結されると、民主的な決定を経ずににあらゆる産業（医療、教育等も含む）で非関税障壁（自由市場を阻害しうるもの）を取り払うように迫られ、金融資本家だけが潤い、それ以外の人にとっては不利益でしかない（大多数のアメリカ人も不利益を被る）ということになるようです。最近ＴＰＰに関する報道がめっきり少なくなっていますが、それでもなんとか議論の行方を注意深く追わなければならないと思いました。

2013/11/06

[K Oky]

衝撃的な内容で一気に読んでしまった。 「TPPはEPAのことで人の移動が自由になったりとかサービスの規制も緩くなるんだろう…」ぐらいの認識だったがとんでもない。TPPの問題の本質は一部の権力者が密室で取り決める【秘密条約】だということ、そしてそれは国内法を書き換える強制力がある上に、内容は４年間秘密にされる。それはまるでこの本のタイトルの「正体」である一部の巨大多国籍企業が民主主義国家（日本やアメリカ、TPP参加国）に戦争を仕掛けているみたいに感じた。

2015/02/16