誰も知らない印象派―娼婦の美術史

誰も知らない印象派―娼婦の美術史

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  • サイズ A5判/ページ数 107p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784903500331
  • NDC分類 723.05
  • Cコード C0071

出版社内容情報

●内容紹介(版元ドットコムより)
驚愕! 印象派の絵には隠された秘密がある。意図的に何を「消去」しているのである。ルノアール、モネ、マネ、ドガ……。いったい、彼らは何を描き、何を描かなかったのか。常識がいま覆る。

●目次(版元ドットコムより)
はじめに――水と光のきらめきのかげに 
1 水辺は行楽地 
2 「草上の昼食」が流行だった
3 サン=ラザール駅で待ちあわせ 
4 セーヌでピクニック
5 グルヌイエールのカエル娘
6 ブージヴァルのダンス
7 ダンスはガンゲット
8 モンマルトルのダンス 
9 「パリ名物」娼婦たち
10 海辺に花咲く乙女たち
おわりに――そして印象派はブランドになった 

■コラム
ロビダの予言
椿姫ゆかりのブージヴァル
さまざま売春
芸術家たちのモンマルトル
メディアのなかの「パリ生活」
ボートのあとにサイクリング

あとがき

●版元からひとこと(版元ドットコムより)
空前の大型印象派展が続く2010年、話題となること請け合いの一冊です。

内容説明

印象派は何を描き、何を描かなかったのか。印象派の風景画に隠された秘密。

目次

水と光のきらめきのかげに
水辺は行楽地
「草上の昼食」が流行だった
サン=ラザール駅で待ちあわせ
セーヌでピクニック
グルヌイエールのカエル娘
ブージヴァルのダンス
ダンスはガンゲット
モンマルトルのダンス
「パリ名物」娼婦たち
海辺に花咲く乙女たち
そして印象派はブランドになった

著者等紹介

山田登世子[ヤマダトヨコ]
福岡県生まれ。フランス文学者。名古屋大学大学院博士課程修了。愛知淑徳大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fu

23
人の三大欲求は普遍的であり、その切り口で文化風俗をとらえるという視点がいい。印象派絵画の時代背景、19世紀半ばのパリの風俗がよくわかって面白い。水の風景に、ブルジョワジーは自身の思い出を投影して、画家のパトロンとなる。当時の人々が郊外デートの待ち合わせ場所に使ったというサン=ラザール駅は、私がパリに泊まった時のホテルがその駅の真ん前で、行きかう人々を窓から眺めて楽しんでいた。なんだか感慨深い。ひとつ惜しいのはタイトル。いっそ「ヤバい絵」にしたらよかったのでは? 中野京子さんの本が好きな人にお薦めしたい。2015/10/12

更紗蝦

14
ルノワールやモネなどの印象派の画家が描いた絵を通して、当時のフランスの風俗を解説している本ですが、著者がフランス文学者なだけあって、モーパッサンやゾラなどのフランス文学の話もかなり出てきます。ディープにエロティシズムを追求している本ではないので、「性風俗を見ていく」というよりも「当世の恋愛事情を見ていく」という感じのスタンスです。セーヌ西郊は草一本ない不毛の地で、工場からの異臭が酷かったという話(30p)が意外でした。2015/09/25

yanyan

7
ただ見ているだけでうっとりするような光と愛らしい女性たちの姿は印象派の大きな魅力。そこに描かれている人々はきっと優雅な階級の方々…と思いきや、そうではないことも多々あるらしい。頬を赤く染めた可憐な乙女が純潔な存在だと考えていたのは観賞する側の勝手な思い込みであり、男女の愛欲にまみれる一時を描いていると知ってもなお印象派の絵画は美しい。2014/07/14

viola

6
あんまりないですよね?こういう本って。薄いし、カラーで絵も綺麗だし、大きい絵も多いし、なかなかいいのです。印象派ってあんまり好きではないんですが(ルネサンスとか、古いもののほうが好き)ルノワールはやっぱりいいなぁ♪♪ 「舟遊びの昼食」は一見のどかな風景に見えるけれど・・・・・実際は、描かれている女性たちは限りなく娼婦に近い存在であっただろうと著者は記しています。 オペラ『ラ・ボエーム』の原作『ボヘミア生活情景』っていうのを読んでみたくなりました~。2010/12/20

さとこ

4
カタカナ言葉が全てフランス語の徹底ぶりに、久々にフランス語の辞書をひきながら単語を確認。絵に触れるよりはフランス語に触れた感じ。印象派の画家が敢えて絵に描かなかったもの。印象派フィルターって怖い。2014/08/31

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