内容説明
電子レンジ加熱の料理が速く冷めるのはなぜ?放射線の「食品照射」、ほんとうに安全?炭火とガスの火、長所と短所は?―誰もが感じる疑問を、わかりやすく、根本から解説。
目次
第6章 熱いもの、冷たいもの―火と氷(熱いもの;冷たいもの)
第7章 液体―コーヒー・茶、炭酸、アルコール(コーヒー・茶;炭酸 ほか)
第8章 電子レンジの謎(マイクロ波とは何ですか;電子レンジの熱は「水分子の摩擦で生じる」と聞きましたが、ほんとうでしょうか ほか)
第9章 キッチンを彩る道具とテクノロジー(台所用品;計量の問題 ほか)
著者等紹介
ウォルク,ロバート・L.[ウォルク,ロバートL.][Wolke,Robert L.]
ピッツバーグ大学の名誉化学教授。同大学に約30年間所属したのち、1990年、執筆に専念するため学界を引退。1998年『ワシントン・ポスト』紙から食品化学コラムの執筆依頼を受け、「Food 101(食品の基礎知識)」を連載。このコラムは2007年まで約10年間続き、一般読者からの高い人気とともに専門家からの高評価を獲得。国際料理専門家協会(IACP)主催のバート・グリーン賞、フード・ジャーナリスト協会賞など多くの賞を受賞した
ハーパー保子[ハーパーヤスコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うめ
18
科学者らしい研究が微笑ましい。文明の利器も使いよう。確かに魔法の様に、原理を知らずとも使えなくは無いが、原理を知ると"ちゃんと"使える。その気になれば、人生って飽きる暇もない。2018/04/02
Kouro-hou
15
科学者が語る科学的に正しい料理の話。2分冊後編。前編より科学的な話題が多く、「カロリーが熱量という事は冷たい物を食べれば痩せますか」等のキてる質問も多め。ちなみに回答は「熱量はエネルギーだ、熱じゃない」。電子レンジのマイクロ波が加熱する原理や冷凍ミックスベジタブルが電子レンジで火を噴く原因、水分子も付かないテフロンをフライパンに固定する加工方法など目から鱗が落ちる話が沢山。放射線の食品照射とリスク対効果の分析の話は考えさせられます。オススメ解凍方法のフライパンに乗せるは、本当に即解凍されて感激です。2014/12/31
デビっちん
14
『料理の科学』①に続けて読了。2巻目は値段が一緒なのに、本の厚さは2/3って。2巻の方がキッチン用具を中心にテクノロジー的で楽しかったです。標高による沸点の違いの影響とか、炭火とガスの火の違いとか、気にはなっていてもなかなか調べることがなかったことが明快に書かれていました。料理の雑学やウンチクを仕入れたい方は、サクッと読めて得るものが多いかと思います。2016/02/22
おおにし
13
②巻の方が面白かった。それは読者からのヘンな質問が増えたことと、ウォルク博士の生真面目かつユーモラスな回答に磨きがかかってきたからだと思う。例えば「カロリーは熱量の単位なら、冷たいものをだけ食べていれば摂取するカロリーは抑えられて太りませんか?」などというトンデモ質問にも丁寧に回答されているし、ライムから最大限に果汁を絞る方法を問う質問には大量なライムを購入して条件を振って実験して回答している。その結果はともかく、博士の手元にはマルガリータ130杯分のライムジュースが残ったそうだ(笑)。2014/01/30
うみ
9
これまた面白かった。いけませんよ、生たまごを冷凍なんて💦 その発想はなかったなあ。2021/04/17