内容説明
日本にはおよそ4500の出版社がある。多くは、一般には知名度のない小出版社である。しかし、その創業理念、豊かな本づくり、そこには、大きな出版のロマンがあふれている。ベテラン書店員の小出版社論。
目次
日本の小出版社巡礼記(作品社;五柳書院;現代書館;トランスビュー;彩流社 ほか)
本の目利きNOTE(「宝塚アカデミア」青弓社;北村年子著『「ホームレス」襲撃事件 大阪・道頓堀川“弱者いじめ”の連鎖を断つ』太郎次郎社;森浩一、門脇禎二編『渡来人 尾張・美濃と渡来人』大巧社;佐高信著『高杉良の世界 小説が描く会社ドラマ』社会思想社;小宮山量平著『やさしさの行くえ“受容の時代”によせて』週刊上田新聞社 ほか)
著者等紹介
小島清孝[コジマキヨタカ]
1947年両親の疎開先の山形県で生まれる。東京で幼年期を過ごし、國學院大學第二文学部史学科を卒業。1973年東京堂書店吉祥寺支店に入社。外商部三鷹営業所を経て、82年に神田本店勤務となり主に人文書を担当。1999年からは外商部に移り、最終的には取締役外商部長を務める。2006年没。書評や小出版社についての論考を多くのメディアに発表。著書に『書店員の小出版社ノート』(1997年7月初版発行、木犀社)がある。労働組合員として、著作物の再販制度を守る運動の理論面で書店の立場から協力し、個人としては、戦争の悲惨さを伝えるアウシュヴィッツ展を日本各地で開催し、アウシュヴィッツ平和博物館(福島県白河市)を設立することに協力するなど、多方面で活躍した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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