歴史を語る作法―坂本多加雄対談・書評集

歴史を語る作法―坂本多加雄対談・書評集

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  • サイズ B6判/ページ数 339p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784901783149
  • NDC分類 204
  • Cコード C0031

内容説明

いたずらな自虐史観を排し、しかも歪曲することなく礼儀と節度をもって歴史を語るとき、はじめて国家の構造と来歴が像を結ぶ。「国家学」確立の志途中で亡くなった少壮学者の思いがここにある。

目次

第1章 対談および座談(歴史の語り方;象徴天皇制度再考;国際社会のなかの日本;「歴史教育」を考える)
第2章 書評(「美徳なき時代」;歴史の光と影;国家と国家学;国際社会と文明;思想史・精神史の読み方;現代日本社会を読む)

著者等紹介

坂本多加雄[サカモトタカオ]
1950年名古屋市生まれ。東京大学法学部、同大大学院法学政治学研究科博士課程修了。法学博士。日本政治思想史専攻。80年、学習院大学法学部助教授。87年、同大教授。92年~94年、ハーバード大学客員研究員。97年、「あたらしい歴史教科書をつくる会」理事。2002年10月29日、東京都豊島区癌研究会付属病院にて逝去。著書に『市場・道徳・秩序』(サントリー学芸賞、日経・経済図書文化賞受賞)、『日本は自らの来歴を語りうるか』、『象徴天皇制度と日本の来歴』(読売論壇賞受賞)などがある
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感想・レビュー

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Haruka Fukuhara

3
北岡先生との対談が良かった。この先生の文章や言葉は理知的でありつつ感情に訴えかけてくるものがあって、すごくいいと思う。惜しい人を亡くした…ってよく言ってる気がするけど、本当に惜しい人。2017/03/22

脳疣沼

0
著者は52歳という若さで亡くなった。今の日本にはこういった人こそ必要なのに残念だ。昨今の保守論壇は思想的に共感するところがあっても、あまりにも過激な路線に突っ込み過ぎで、ついて行けない人も多いと思う。著者のような”真っ当な”人が増えれば日本は変わるのではないか。この本は対談と書評から成り立っているが、対談の方はそのまま今の日本にも当てはまる内容で、裏を返せば、あれから10年以上何も変わっていない日本が浮き彫りになる。書評は、単なる書評として終わらずに、本を通して現代日本の問題点とその処方箋を探求している2014/03/05

バルジ

0
早逝した保守派の論客が遺した書評と対談を纏めた一冊。冷戦終結・バブル崩壊後の論壇の空気を知るのにも最適。対談は北岡伸一・水谷三公・山崎正和等豪華メンバーが収録されているが、中でも山崎氏との対談は当時著者が参加した「新しい歴史教科書を創る会」とも絡みかなり緊張感のある対談となっている。既に20年以上前の対談がほとんどだが、対談者の問題意識がその後の著作にも活かされているものがあり、そうした思想的変遷を楽しむのも一つであろう。2019/06/16

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