明治維新の正体―徳川慶喜の魁、西郷隆盛のテロ

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  • サイズ B6判/高さ 19cm
  • 商品コード 9784901622936
  • NDC分類 210.61
  • Cコード C0021

内容説明

異色の歴史家が満を持して送る、明治維新150年めの真実!幕末最高のステーツマン・徳川慶喜VS幕末ポピュリストの親玉西郷隆盛。

目次

第1章 維新の先駆者徳川慶喜
第2章 日米和親条約を容認した徳川斉昭
第3章 通商条約の違勅調印
第4章 吹き荒れる攘夷の嵐
第5章 慶喜が条約勅許を得る
第6章 イギリスが薩長を支援
第7章 徳川慶喜の登場
第8章 大政奉還の思想
終章 万民平等の実現

著者等紹介

鈴木荘一[スズキソウイチ]
近代史研究家。昭和23年生まれ。昭和46年東京大学経済学部卒業後、日本興業銀行にて審査、産業調査、融資、資金業務などに携わる。とくに企業審査、経済・産業調査に詳しく、今も的確な分析力には定評がある。平成13年日本興業銀行を退社し、以後歴史研究に専念、現在は「幕末史を見直す会」代表として、現代政治経済と歴史の融合的な研究や執筆活動などを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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かわうそ

62
★★★★★徳川斉昭や徳川慶喜がいかに優れていた人物かがわかる。徳川斉昭など最も偏った見方をされていたのではないか?徳川斉昭は尊王攘夷であったけども幕府がアメリカの国書を受け取っても良いと擁護したり、出貿易論を出したりと実に柔軟な考えの持ち主であった。会沢正志斎の思想をほんとに理解していれば戊辰戦争などという無意味な戦争をすることもなかったであろう。孝明天皇が後10年長生きされていればと思う。それにしても、長州藩は尊王攘夷などというたいそうな目的ではなく実はただただ徳川家を恨んでいただけだということ。2017/04/15

もりやまたけよし

51
明治維新を徳川慶喜をベースにした作品でした。通常の明治維新概説書ではあまり触れていない事象が載っていて刺激的でした。2019/07/24

よこしま

37
何度読みかけてもバイアスを強く感じ挫折してしまう。それでも収穫があったのは確か。米墨戦争で名誉を得てペリーが日本にやってきたのは知っていたが、直接太平洋を渡ってきたのではなく、大西洋インド洋経由だったこと。日本に来航する以前に琉球を支配していたことは意外で、今の米国が沖縄を支配していることに繋がっている。ペリー艦隊が木造船だったことも。他国は鉄製スクリューが主流であり、当時の米海軍の戦力は8位と下に位置しており、ハッタリだったのかと思うと複雑な心境。幕府は阿部正弘という優秀な幕臣が病死したのが痛かった。2020/03/28

kawa

33
明治維新を徳川方の視点で検証し、慶喜の再評価を試みる。今、語られる歴史の多くは、勝者の立場で脚色されたものであることを、再認識。明治維新の立役者の多くが、過激な攘夷論者でテロも辞さなかったことから見ても、綺麗事だけですまなかったことは自明。大河ドラマで、西郷が取り上げられ、NHK挙げての礼賛番組に違和感を感じていたところだ。通説を覆す独自説を主張するのには、それなりの説得力は必要だと思う。本書はあくまで仮説のレベルの印象だが、幕末の各陣営の動きの詳細は、興味深く刺激的。2018/02/06

たらお

27
明治維新を幕府サイドから知りたくて読む。幕府の国体を維持しようと努めたことは正義で、長州藩、薩摩藩による倒幕はテロであることを断じている。勝てば官軍、負ければ賊軍とはよく言ったもので、新政府側にとって都合の悪いことは歴史の表沙汰にはならないことが分かる。この本では、当時の軍事力トップのイギリスが長州藩有利になるように内政干渉し、幕府を転覆させた後に日本に対して政治的影響力を与えようと考えていたこと(後に政権が変わり方針も転換)や、坂本龍馬の密貿易という違法行為、西郷隆盛の冷酷な面もうかがい知る事ができた。2017/05/13

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