内容説明
抜群の行動力と旺盛な好奇心で世界中を駆け巡り、知的挑発者として20世紀後半の人文学や芸術に決定的な影響を及ぼした稀代のトリックスターとの四十年―その濃密な交流の光と陰を八十余通の手紙と回想で綴る。
目次
第一章 最初のフィールドから
第二章 飛翔への階梯
第三章 表舞台への登場
第四章 新大陸での冒険
第五章 世界を股にかけた知的放浪
第六章 知の祝祭のゆくえ
終章 遠ざかる軌跡―とらえ難きヘルメスの往還
著者等紹介
大塚信一[オオツカノブカズ]
1939年、東京に生まれる。国際基督教大学在学中より山口昌男氏の指導を得る。63年、同大学を卒業し岩波書店入社。雑誌『思想』、岩波新書編集部などを経て、「現代選書」「叢書・文化の現在」「新講座・哲学」「河合隼雄著作集」など数々のシリーズ・講座・著作集を世に送り、また84年には編集長として季刊誌『へるめす』を創刊、学問・芸術・社会にわたる知の組み換えと創造を図る。90年、編集担当取締役、96年、代表取締役専務(社長代行)、97~2003年、代表取締役社長。現在、つくば伝統民家研究会(古民家再生コンサルティング等)代表、社会福祉法人日本点字図書館理事、東アジア出版人会議理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。