寺子屋新書<br> 教育改革と新自由主義

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寺子屋新書
教育改革と新自由主義

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  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784901330411
  • NDC分類 370.4
  • Cコード C0237

出版社内容情報

「できん者はできんままでけっこう」、ゆとり教育の下敷きとなった答申を出した教育課程審議会元会長の三浦朱門氏のこの言葉通りに進められている教育改革。そのなかで、戦後、守られてきた教育の機会均等が奪われ、「選択の自由」「自己責任」という言葉のもと、子どもたちは家庭の経済状況によって「勉強ができるようになる」ための努力さえ、認められなくなろうとしている。経済を専門とするジャーナリストが、「学力」を切り口に日本の階層化、不平等の現実を鋭く追及し、子どもと教育の未来を守る方法を語る。

第1章 教育改革がめざすもの……ゆとり教育VS学力重視の裏側で/経済界の要求と教育改革の流れ/新自由主義に則った改革とは
第2章 差別の目と管理の網……知らないうちに管理社会の時代に/自己規制に追いこまれる教師たち/子どもの心にまで押し入る管理/露骨化する差別/国がめざす人間像・社会像とは
第3章 機会均等を守る……階級化社会をめざす政財界/スタートラインを同じにすること/学校で身につけるべき学力とは
第4章 子どもの未来のために……公教育に企業の論理が入ってくる/わが子を守るために親は……/信頼感と連帯感を取り戻す/民主主義を守る
ルポ  「報国」の暴風が吹き荒れる

『君たちはどう生きるか』を、子どものころに読んだ記憶がある読者も少なくないでしょう。日本中をファシズムが覆い、日中戦争、太平洋戦争に駆り立てられようとしていた一九三七(昭和十二)年に、〈せめて少年たちの無垢の心を、この悪い時代の影響から守りたい〉(六九年版あとがき)との願いを込めて書かれた本書は、それだけに戦後民主主義が花開いた季節にも読み継がれてきました。
 昔を懐かしがって、古い作品を紹介しているわけではありません。「新たな戦前」とさえ形容されるようになってしまった現代という時代にあって、人間が成長するというのはどういうことなのかを、私たち一人ひとりがもう一度とらえ直す必要があると感じるからです。
――いつも自分の頭で考える。考えるためには勉強して、自分自身で答えを見つけていく。
「おじさん」の言うように、まさにそのことこそが「大人になるということ」なのだと、私は思います。そして教育の目的とは、すべての子どもたちがそのようにして生きていくことのできる下地を、社会全体でつくってあげることなのではないでしょうか。
 現実はひどいものです。戦争の反省から生まれた教育機会均等の理念が、力ずくで叩き壊されています。そのことと軌を一にして、またぞろ戦争への道が開かれつつあります。(中略)
 朝の来ない夜はありません。現実を見すえた上で、ではどうすればよいのか、子どもたち一人ひとりがそれぞれの人生を謳歌できるようになるためには何をすればよいのかを、いっしょに考えていこうではありませんか。

寺子屋新書創刊!階層化社会、機会不平等を切り口に亡国の教育行政を斬る!

内容説明

「できん者はできんままでけっこう」、ゆとり教育の下敷きとなった答申を出した教育課程審議会元会長の三浦朱門氏のこの言葉通りに進められている教育改革。そのなかで、戦後、守られてきた教育の機会均等が奪われ、子どもたちは家庭の経済状況によって「勉強ができるようになる」ための努力さえ、認められなくなろうとしている。経済を専門とするジャーナリストが、「学力」を切り口に日本の階層化、不平等の現実を鋭く追及し、子どもと教育の未来を守る方法を語る。ルポ「『報国』の暴風が吹き荒れる」も収録。

目次

第1章 教育改革がめざすもの(ゆとり教育VS学力重視の裏側で;経済界の要求と教育改革の流れ ほか)
第2章 差別の目と管理の網(知らないうちに管理社会の時代に;自己規制に追いこまれる教師たち ほか)
第3章 機会均等を守る(階級化社会をめざす政財界;スタートラインを同じにすること ほか)
第4章 子どもの未来のために(公教育に企業の論理が入ってくる;わが子を守るために親は… ほか)
ルポ 「報告」の暴風が吹き荒れる

著者等紹介

斎藤貴男[サイトウタカオ]
ジャーナリスト。1958年東京生まれ。早稲田大学商学部卒。英国バーミンガム大学大学院修了(国際学MA)。日本工業新聞記者、プレジデント編集部、週刊文春記者などを経て独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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市井吉平

1
■2004年発行。 ■教育の自由化の裏にはエリートを育てたい経済界の思惑があり、新自由主義的な考えの広がりと相まって加速しているとするもの。 ■現在はどうか。2021/07/08

pinkie

0
新自由主義的教育改革に関する文献は多くあるが、それらは概して新自由主義的教育改革に批判的な立場から、批判ありきで論を進めがち。ただしこの本は、既存の文献に比べるとさまざまな取材や資料収集にもとづいて、エビデンスを整えた上で新自由主義的教育改革をぶっ叩いており、勉強になった。ただし「新しい評価」論で関心・意欲・態度を重視するという件には、筆者の「新しい評価」論への事実誤認があるかも……?という記述が窺え、その点は残念。態度重視の評価論が、すなわち子どもの管理強化に繋がるというわけではないのでは?2016/08/06

カイ

0
今の教育制度について改めて考えさせられた。2011/11/13

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