内容説明
三七億円の自己破産から五年。静かな、そして慌ただしい日々のなかから、板倉雄一郎はその経験をいかに思索していったか?停滞感が忍び寄る時代に、自分らしい生き方、幸福とは何かを問う、自伝的幸福論。
目次
海老川の夏―すべてを受け入れることが、すべての始まりである。
一本の電話―何もかも失ってしまえば、おだやかな心をもつことができる。
輝かしき日々―何が起こるかわからない。だから人は歩くことができる。
亡霊の復活―不可能である一〇〇の理由は、可能であるたったひとつの理由ほどの価値もない。
何もない―人は、所有を追い求めて選択の幅を失い、所有することによって自由を失う。
自由―人は自由を求める。自由ほど人を苦しめるものはない。それを追いかけていても、手に入れることができても。
誘い―賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ。そして人はすべて愚者である。
別れの回想―愛とは、愛されたいと思うこと。素直に表現できれば、それでいい。
もうひとつの恩恵―自らが「楽しむ」ことなしに、よい結果などありえない。
『社長失格』発売記念―流れに逆わらずに泳いでみよう。いずれ、どこかにたどり着ける〔ほか〕
著者等紹介
板倉雄一郎[イタクラユウイチロウ]
1963年12月26日千葉県生まれ。1983年ゲームソフト会社設立。ダイヤルQ2サービス会社の社長を経て、1991年株式会社ハイパーネット設立。1996年インターネット広告を結びつけた「ハイパーシステム」を開発。アスキーと提携し、インターネット接続無料サービスを展開、注目を浴びる。ニュービジネス協議会の「ニュービジネス大賞」受賞。1997年12月負債総額37億円で破産。翌98年1月、自身も同26億円で自己破産。2000年ベンチャーマトリックス(株)代表取締役会長。現在、企業コンサルティングをはじめ、講演や執筆で活躍
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