内容説明
あたし、ライダー・ジャーヴィス。ショートカットの女の子。いつも男の子とまちがえられる。母さんとアイリーン姉さんと３人暮らし。父さんは母さんとけんかして家を出ていっちゃった。ある日、家の上の大きな空にピンクのパラシュートが現われた。びっくりしていたら、１５人の兵隊がつぎつぎとうちの庭に降りてきて…。きらきらした子供の視点から描かれる、ある日突然の出来事。母娘３人は兵隊たちとの短い日々を通じて、人生でほんとうに大切なものに気づく。サマセット・モーム賞を受賞したベン・ライスが贈る、人間の本質を鋭くとらえたシュールなファンタジイ。
著者等紹介
ライス，ベン［ライス，ベン］［Ｒｉｃｅ，Ｂｅｎ］
１９７２年イギリス、デヴォン生まれ。イースト・アングリア大学卒業。オックスフォード大学院在学中に執筆した『ボビーとディンガン』（アーティストハウス）で小説家デビュー。この作品は“二一世紀の星の王子さま”と非常に高い評価を受け、二〇ヵ国に版権が売れる。２００１年サマセット・モーム賞受賞。現在、『ボビーとディンガン』『空から兵隊がふってきた』の映画脚本を執筆中。敬愛する作家はロバート・フロスト、エミリー・ディキンソン、シルヴィア・ブラスなど詩人が多い。ロンドン在住
清水由貴子［シミズユキコ］
東京生まれ。上智大学外国語学部卒業
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