内容説明
北部六省をしきる裏組織「青龍社」の頭領・燕鉄衣。その風貌は純朴であどけない青年のようだが、ひとたび怒りがその身を包むや、目には赤い炎をやどし、体からは蒼い燐光をたちのぼらせる。その冷酷非情な剣さばきから「梟覇」とおそれられる江湖の雄である。ある日、青龍社の本拠地、「楚角嶺」のふもとにひとりの男がうちすてられた。死を目前にしたその男こそ、親友にして命の恩人、裴詠であった。「梟覇」による復讐の旅がはじまった―。
著者等紹介
柳残陽[リュウザンヨウ]
1941年、中国四川省重慶市生まれ。台湾の彰化市在住。本名、高見幾。主に江湖裏社会の闘争を描く。『梟覇』が日本でのデビュー作となる
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