90分でわかるデカルト

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90分でわかるデカルト

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  • サイズ B6判/ページ数 92p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784900845305
  • NDC分類 135.2
  • Cコード C0098

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

rigmarole

3
印象度B。彼の生涯を知るにはいい本でしょうが、彼の哲学を理解するには不十分かも。睡眠時間10時間で昼まで寝ていたとか、居たい国の居たい所でやりたいことをするという自由な生活振りには憧れます。それでも、あるいはそれだからこそあの業績なのですから伝記になる価値ありです。孤独を好む性向と寂しがり屋であること、自分の信念に忠実であることと教会や社会に従順であること、といった相反するものを同時に持っていたという二面性についてはなるほどと思いました。しかし、それを身心二元論の発想に結び付けるのは少々こじつけかと。2016/07/12

kaz

2
「90分で"だいたい"わかる」の方がより正確だと思うが、タイトル通りコンパクトにデカルトの生涯とその思想がまとめられている。文体も読みやすく、おそらく元々の文章が良いのはもちろん訳者の方の訳がいいのだろう。 デカルトによって長らく停滞していた哲学の歴史が動き始めた。近代はデカルトの思想から始まったとする識者も多いという。その哲学の根本にあるのは「すべてを疑い、自分の頭で考えろ」ということ。方法序説第二部のデカルトの論理学の四つの規則は紙に書き出して壁に貼っておきたいくらい。このシリーズ全部読んでみたい。2020/04/24

my_you

2
デカルトのおおまかな人生と、その哲学をほんの少し。ためになったのは、デカルトが収入に困ることなどなく、世界を適当に放浪しながら、朝決して起きないグータラだと知ったこと。哲学ってそういうもんだよな。2010/10/21

たかぴ

1
遠めにデカルト見えてきたなーって感じ。お母さんを一才で亡くし虚弱体質からの病気恐怖症など、確実な存在を周りの感じられなかったって説は一応、筋は通る。2022/05/01

きぬりん

1
著者の御多分に洩れず、主にデカルトの伝記の叙述を縦糸に、それに絡めつつ思想内容もちょっぴり紹介。スコラ哲学が支配する中世の暗黒時代から哲学を再生させた、独創的な哲学者としてデカルトを位置づける反面、その何が独創的なのかを十分には伝えきれていない印象が残る。孤独や隠棲を好む一方で旅行を繰り返す、自らの思想の独創性を謳う一方で法律や伝統への忠誠を誓う、科学的世界観を信奉する一方で神への信仰も捨てないなど、デカルトの人生を彩る「二つの相反する傾向」についても、デカルトの内省は深いとだけ断定して片付けられている。2020/12/29

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