内容説明
デビュー作『いますぐ抱きしめたい』から『2046』、そして最新作『若き仕立屋の恋』まで。王家衛作品を縦横に読み解くことで、恋愛と記憶/忘却について考える。
目次
序章 「独身者」とは誰か?
第1章 王家衛的時間―記憶・歴史・反復について(王家衛的歴史―『2046』と非常識な時間;恋愛と反復1―「日付」と「殺し文句」を巡って;恋愛と反復2―『ブエノスアイレス』と旅の反復可能性を巡って)
第2章 王家衛的恋愛―あるいは恋愛の「純粋形態」について(王家衛的恋愛―映画のポストモダンを巡って;恋愛の「世紀末」、「囚われ」の恋愛論)
第3章 王家衛的空間―外部の消滅について(王家衛的地理学;ポストコロニアル都市の未来へ)