内容説明
映画評論家ったって、全部見ているわけじゃあないんだ。それからあっしは映画評論家をまるで信用しなくなった。本当に面白い映画と出逢うためには評論家をあてにせず、また、先入観や偏見も捨ててどんな映画でもともかく見る、ひたすら見る。新作は言うに及ばず、旧作も少なくとも戦後に封切られた映画はすべて見たい。いや、戦後に封切られた映画で、まだあっしの未見の映画があるということ自体に腹が立ち、毎日映画館通いをしている。これはあっしの業なのだ。この本はあっしがひたすら通い続けた懐かしの名画座たちへのオマージュでもある。
目次
まるで日本映画の骨董品屋 掘り出し物に出逢えるスタジオａｍｓ
しずかちゃん入浴シーン！ドラえもんシリーズの秘かな愉しみ
女優脱ぎ損、客見られず損 肝心のシーンをなぜカットするんだ！？
無敵の座頭市には、知る人ぞ知るたった一度だけの幻の敗戦があるのだ
佐川君と話した後「羊たちの沈黙」そりゃ「四谷怪談」より怖いはずだ！！
「馬鹿と鋏」のラストシーンは今じゃとんでもないブラックジョーク
たとえ病に倒れても寝てられない これこそまさに映画の地獄
「ケニー」と「永遠の１／２」これぞ究極の２本立。組み合わせの妙
入場料半額から千円に値上げ ファンへの感謝は薄らいだのか！！
強引な展開に大笑いしてしまう国策映画の珍品「誓ひの乳母車」〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kera1019
2
聞いたこともないようなB級映画や時代劇、ドラえもん、仮面ライダーから黒澤作品、小津作品、嵐寛寿郎、片岡千恵蔵、ホモ、レズ、ポルノに宇能鴻一郎に至るまでありとあらゆる映画をほぼ毎日、いつ仕事してんのってくらい見てる。いっくら好きでもここまで映画館に通える人は、なかなかいないんじゃないでしょうか？1992年4月20日に「歌舞伎役者 片岡仁左衛門」、全5部作。休憩入れて9時間という長丁場をこなした翌日も2館の映画館で4本見るぐらいの映画好き。紹介されてる映画の余りの多さに読み疲れします。2014/01/17
まりん
0
広く網羅していると聞いたが、ピンク映画が多い。2008/06/16
