感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
原玉幸子
15
偏見っぽく、宗教的であることよろしく「△△すべし」や「□□として生きるべき」と説教されると思っていたのですが、著者は、時に自身が他人に腹を立て、人間関係が上手くいかないこともある等も素直に述べ(聖職者なのに下々の人間らしいところがある!)、その上で、友人に対して「霊的生活とは」を諄々と説いていたので、感心しました。その感情と課される制約に関し、神が主人公でなく飽く迄も第三者であるなら、その霊性は認められてもいい宗教(心)であるのかも知れません。(◎2023年・春)2023/02/04
kei
3
心が落ち着かない夜がある。不安や孤独でいっぱいで、心が傷ついている。神様は私たちのことを愛してくださるとは知っているけれど、心が疲れ果てたその夜どうしたら良いかわからなかった。 「私たちの周りには最もらしい不安や孤独を煽る声があるけれど、それは真理ではない。神に愛されているものとして、あなたは祝福されている。麗しい言葉があなたのために、あなたについて語られ続けている。」 愛されている者の生活を読んでこの言葉と出会い、心が少し軽くなった気がした。
ライム
2
世俗社会に生きる人達のために書き始められた本ではあったが、結果的には世俗社会に生きるクリスチャンへの素晴らしい贈り物となった本と言える。父がナーウェンとジャン・ヴァニエを読み返していると聞き、父に借りたままのこの本のことを思い出して読んだ。この本は私の大切なものになった。これから何年も何度も読み返して行きたい。2010/03/10