ＡＢＣ ｓｕｐｅｒ ｂｏｏｋｓ 樹液すする、私は虫の女

戸川 純【著】

ＡＢＣ出版（2001/04発売）

• サイズ B6判／ページ数 254p／高さ 19cm
• 商品コード 9784900387836
• NDC分類 914.6
• Cコード C0095

内容説明

七色の光彩を放つ珠玉のエッセイ、詩、小説を網羅。エッセイ「日曜日はバナナの味」、鈴木いづみ、映画「フリークスも人間も」へのコメントほか、’９０年代以降に書かれた文章も所収。歌手・女優・執筆と多彩な表現で“魅せる”スーパーディーヴァ・戸川純の「ルーツ」、そして「現在」に触れる１冊。写真も豊富！待望の新版。

目次

樹液すする、私は虫の女（ＥＳＳＡＹ；ＰＯＥＴＲＹ；ＳＨＯＲＴ　ＳＴＯＲＩＥＳ）
ＡＰＰＥＮＤＩＸ（ＥＳＳＡＹ；ＣＯＭＭＥＮＴＳ；ＣＯＰＹ）

著者等紹介

戸川純［トガワジュン］
女優・歌手。１９６１年３月３１日東京・新宿生まれ。本名・戸川順子。おひつじ座、Ｂ型。小学校時代、子役として活躍する。’８０年、ＴＢＳ系「しあわせ戦争」で女優デビュー。’８１年ゲルニカのヴォーカリストとして歌手デビュー。’８２年、ＴＯＴＯウォシュレットのＣＭ出演で話題に。’８４年、「玉姫様」でソロ活動開始。同時にバンド、ヤプーズを結成し、「ヤプーズ計画」（’８７）、「大天使のように」（’８８）、「ＨＹＳ」（’９５）他、数々のアルバムを発表。「パラダイスビュー」（’８５）、「釣りバカ日誌」シリーズ（’８８～’９４）、「ルビーフルーツ」（’９４）など映画出演多数。「ワンルーム・ストーリー／いかしたベイビー」（’９１）では監督もこなした。’９０年代後半には「雨かしら」、「わらの心臓」、「羅生門」、一人芝居「マリィヴォロン」等、舞台で精力的に活躍。２０００年にデビュー２０周年記念アルバム「２０ｔｈ　Ｊｕｎ　Ｔｏｇａｗａ」を発表。現在、ライヴ、舞台、ＴＶ出演の合間を縫って長編小説を構想中
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感想・レビュー

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[ももみず]

戸川純の好きな絵は、クリムトの「ダナエ」と「成就」だということで、ほんとうにこの人は、これらの絵画みたいな、存在のすべてを赦してくれる深い愛情を求めていたのでしょう。でも、聡明な彼女は、そんな愛情を貫くことが人間には不可能だということも知っている。だからこその「諦念プシガンガ」の歌詞なんだ、きっと。オンタイムで戸川純を見ていない僕だけど、やっぱり彼女は永遠のアイドルです。

2015/04/18

[鏡子]

「生命の誕生するところ、子宮。あの世、あるいは宇宙と、どう繋がっているのか」エロス、血、生命に対する記述が最高に美しい！！もっと早く買っておけばよかった。この人は男性によって傷つけられた過去を持っているのだろうなと思っていたがやはりそうだった。小説が、グロテスクなのにスカッと乾いていて、いい感じ！！少し稚拙な感じの文章だが、多分判ってわざとこういう風に書いてんだろうな、という印象。小説は、どれも好き。特に「愚行」のシュールさと云ったら・・・。戸川純さま、最高にてございます。

2012/10/24

[チンチラ15さい]

鈴木いづみコレクションへの寄稿文で戸川純さんが書かれていて、魅力的な文書かれる方だなと興味を持って購入しました。 短編小説?、詩、写真も掲載されていて満足な内容でした。 ただ本の装丁が残念

2011/07/30

[ｼﾗﾀﾏｺ]

戸川さんが大活躍した年代に私は未だ生まれていなかったけれど、ひょんなことから彼女の曲を聴く機会があって、中々度肝を抜かれたので酷く印象に残り、興味を惹かれた。ただこういったセンセーショナルな戸川さんのような存在は、未熟な思春期と成熟した大人のちょうど狭間にある女子(女性？)達の代弁者となりうる反面、現代語で言えば所謂「厨二病」というあくまで若さの通過点として消費されてしまうようにも思える。違わず私もこの書籍に関しては、きっともっと何も分からず悩んで迷って自棄になってたあの頃に読んだら違ったかも(続

2019/05/13

[アイちゃん]

短編小説がらしくてニヤニヤ。戸川純さんの自伝書に対するこだわりはタモリ倶楽部に匹敵する細緻な美。ニヤニヤ。個人的にヤプーズの新しいアルバム以上に長編小説を待ち望んでいます。……はぁ。　

2010/08/15