Wac bunko<br> 歴史通

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Wac bunko
歴史通

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  • サイズ B40判/ページ数 318p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784898315224
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C0234

内容説明

著者の考えの基本と枠組みは、すべてこの1冊に集約されている―世間のくまぐまを味わいわけるのは、すなわちわれわれの舌頭である。人の世のくさぐさを受けとる味感が鋭敏であればあるほど、室町時代の町衆のように、あら面白の人の世や、と手拍子を打つ心躍りにも至る。誰もが食を味わうように、人を味わい世を味わうのが人生の行程であるだろう。されば万事につけて味覚が鋭く広やかであるにこしたことはあるまい。本書は、皆さま方にそっと差しだす、味見のためのささやかな試食の膳である。

目次

第1章 「知恵」を読めば歴史通(日本に“貴族”はいなかった;部下を可愛がる習慣の始まり;武士は政治的責任感を持っていた ほか)
第2章 「流れ」を観れば歴史通(明治維新は「会社更生法」の申請であった。リーダーと青写真のない躍進;昭和の禍根はどこからきたか ほか)
第3章 「人間」を知れば歴史通(実務家の現場感覚が戦後を作った;「六〇年安保」は未来への祝祭;「ツケ」を支払う国民の知恵 ほか)

著者等紹介

谷沢永一[タニザワエイイチ]
関西大学名誉教授。昭和4年、大阪市生まれ。関西大学大学院博士課程修了。専門は日本近代文学、書誌学。社会評論にも幅広く活躍。サントリー学芸賞、大阪市民表彰文化功労、大阪文化賞、2004年には『文豪たちの大喧嘩―鴎外・逍遙・樗牛』(新潮社)で読売文学賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あつ子🐈‍⬛

9
実家の本棚発掘本。谷沢センセの凛とした文章好きだな。 「私見によれば、現代のわれわれ日本人の心の底に脈々と流れている感受性、メンタリティが形作られたのは、応仁の乱以後というよりも、武家階級の勃興に源を発すると考えている。源義家以来、古代貴族に代わって京都を制圧し、関東と京都を両睨みできる鎌倉に幕府を開くに至る、武家社会の流れの中で、わが国民性は培われたものと考えられる。その培われた精神の最後の集大成こそ、北条泰時の『貞永式目』であろう。」2022/12/24

Honey

4
なるほど、歴史とはこう読むものか! と、膝を打ちたくなる本です。 そして、そういう歴史を生きてきた我々日本人の性格って…そうだったのかも! いろいろ目から鱗で面白くて…そしてこういう理解の上に、これから私たちはどう進もうか、と考えていく土台となるような視点をもらった気がします。 2016/12/23

naoto

3
渡部昇一の本を読んでて、対談とかよくやってたんで買ってみた。渡部昇一と意気投合する人なので、やっぱり合うな。太平洋戦争開戦の、「一億総懺悔」は大いに賛同した。2016/08/30

Char

1
「人間通」は座右の書の一つで、タイトルが似ている本書にも期待。右・左のいろんな主張がある中で、左気味の戦後の歴史観を補正するような主張でとてもすっきり。当然、左向き過ぎているところから右に戻す作業なので、人によっては?かもしれないけど、一人の日本人としては読んでおいて良かった、と思います。後半は政治談義になってしまってイマイチ面白くなかったけど、学校で近現代史を学ぶ時間が短いのはやはり問題だなぁとは感じさせられました。2015/10/31

keita

0
流れを知ることは重要。国会議院のこれまでの主張や所属の変遷を勉強しようと思った。2009/03/08

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