内容説明
日本映画史研究のパイオニア田中純一郎(『日本映画発達史』全5巻の著者)の未刊著作発表後40年を経て初の単行本化成る!監修者・本地陽彦による「田中純一郎・抄伝」を収録。
目次
動く写真・キネトスコープ
“映画の日”の決まったわけ
“活動写真”の名付け親
海外雄飛を目ざす明治の若者たち
ルミエールの同窓生稲畑勝太郎
イタリア人・ブラッチャリーニ
まちがいだらけの映画年表
日本映画を開拓した一台のゴーモン・カメラ
因ノ島への旅
京都に撮影所のできた年〔ほか〕
著者等紹介
田中純一郎[タナカジュンイチロウ]
日本を代表する映画史家。明治35年12月3日、群馬県新田郡生品村(現・新田町)に生まれる。上京後、大正中期より映画雑誌等の資料収集を始め、東洋大学在学中に処女著作『日本映画と栗島すみ子』上梓。大正14年、雑誌『映画時代』を、昭和5年『キネマ週報』をそれぞれ創刊。その後、新興キネマ、東宝へ転じ、製作や映画館、配給などの現場を体験する。戦後はキネマ旬報社編集責任者として映画ジャーナリズムの世界で活躍する一方、日本大学芸術学部講師などで後進の指導にもあたる。昭和32年から全五巻の『日本映画発達史』のほか、『日本教育映画発達史』、『松竹七十年史』などの著作を刊行。これらの業績に対して藍綬褒章、勲四等旭日小綬章、日本映画ペンクラブ賞、映画の日特別功労賞などが贈られる。また、NHK朝の連続テレビ小説「ロマンス」の映画考証で長谷川伸賞を受賞する。平成元年3月26日没
本地陽彦[ホンチハルヒコ]
日本映画史、日本映画文献史研究家。昭和29年、東京に生まれる。昭和51年、多摩芸術学園(現・多摩美術大学)映画科卒業。平成3年、劇団前進座宣伝部退職。以降、フリーで映画史研究の著述活動を続ける。平成12年から同16年まで、新田町の「田中純一郎記念・日本映画史フェスティバル」の実行委員、プロデューサーをつとめる
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