内容説明
2011‐2014福島県浜通り、検問のある町。たしかな描写で、風景が、土地が、人間が、立ち上がる。岡映里、衝撃のデビュー作。
目次
プロローグ 漂う
冷蔵庫
正門へ
父と息子
勿来漁港から
復興セレブ
原子力サファリパークで
3年で消える町
お父さんの選挙
エピローグ 忘れられる
著者等紹介
岡映里[オカエリ]
作家。1977年、埼玉県三郷市生まれ。ホテル宴会場の皿洗い、クラブ店員、パソコンショップ店員、歯科助手、家庭教師などの職を転々としながら、慶応義塾大学文学部フランス文学科卒業。のち、Web開発ユニット起業、会社員、編集者、週刊誌記者などの仕事を経る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
初美マリン
102
確かに廃炉するためにも作業に携わる人たちが、存在しなければならない。少なくともその事は、頭に入れておきたい。2019/05/07
アーモンド
29
未曾有の大災害3.11を目にしたにもかかわらず、少しずつ薄れつつあった記憶。継続中であったことを再認識できた。被曝の危険を知りつつ、そこで働き生活することを選択する人々の中に飛び込み、取材した著者の行動力はすごい。知るべき事とは思うが文中の「興味本位」「福島を消費する」「福島を踏み荒らす」との言葉には考えさせられる。でも、3.11が現在進行形であることは、決して忘れてはいけないことと思った。2014/10/20
糜竺(びじく)
24
東日本大震災で被害にあった町の様子が分かった。2022/10/06
majiro
17
がんばって書いたんだなあ。という気がした。意見は合わなかったりするけれど、誰も彼も、みんな、自分なりに、とにかく懸命に生きているということだよなー。2019/12/13
遅筆堂
17
テニヲハおかしい。文章下手。震災関係ではかなり異質な書籍、著者のダメダメぶりの書き様は目的を逸脱していないか。被災地のことを書きたいのか、自分のことを書きたいのか。結局のところ、論点ぼけてだらだら文になっている。興味本位と正直に書いているが、そんなものか。私も1年間、浜通りの方(主に南相馬市)とお付き合いをしたが、異なる印象を受けている。なんか評価しにくい変な本を読んだぞというのが素直な感想。2014/05/29