内容説明
天敵から逃れるため虫たちが身につけた様々な戦略―死にまね姿勢で固まったり、繁殖を犠牲に飛翔力を得たり、自切したり、模様をまとったり―その行動は生きのびて子孫を残すため役立つか。リスクとコストはいかほどか。身近に見られる食うものと食われるものの関係を、昆虫生態学から徹底考察する。
目次
1章 自然における天敵の役割
2章 適応をいかにして説明するか?
3章 スペシャリスト捕食者と被食者の関係―熱帯林での実態
4章 天敵導入による検証―寄生蜂とカイガラムシ
5章 身近な生物にみる天敵の影響―日本の休耕田での実態
6章 捕食回避の生態学的意義
著者等紹介
西田隆義[ニシダタカヨシ]
1956年北海道札幌生まれ。京都大学理学部、京都大学農学研究科博士課程修了。現在、京都大学農学研究科・昆虫生態学研究室助教。専門は昆虫生態学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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