南方熊楠男色談義―岩田準一往復書簡

南方熊楠男色談義―岩田準一往復書簡

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  • サイズ B6判/ページ数 439p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784896946130
  • NDC分類 384.7
  • Cコード C1095

内容説明

十年の歳月をかけて交された“同性愛論議”。

目次

「南方熊楠児(ちご)談義」はしがき
南方熊楠岩田準一往復書簡
同性愛文学史 岩田準一君の思い出
亡父岩田準一

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鱒子

62
図書館本。南方熊楠氏と 男色史研究者 岩田準一氏 の男色に関する研究の往復書簡。熊楠翁が亡くなる約3ヶ月前まで手紙のやりとりが続きます。一見 単なる脱線話もありますが、多方面から物事を見るという視野の広さ、そして知識の深さ。熊楠翁の洽覧深識に舌を巻き、岩田氏の歴史研究家としての真摯な姿勢に感動し、江戸川乱歩氏まで現れるという、なかなか興味深い本です。2019/09/10

roughfractus02

10
僧院や武家での稚児研究から「男色を同性愛と同性性欲と儼然と区別したい」と言う岩田は、男色の浄/不浄の線引きの困難を語る。南方も自らの体験から友愛や教育を旨とする「浄の男道」を語るが、男性同士で構成される社会には、浄に留まらない緊密で強い関係を要する戦争があり、その残酷な状況に対峙するには不浄を要した点を事あるごとに仄めかす。本書には、ホモ・ソーシャルな帝国の軍隊の大陸での戦争が本土にも影を落とし始めた1931-1941年の10年間に交わされた往復書簡の一部が収録される(稲垣足穂、江戸川乱歩の文章を含む)。2022/11/26

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