ブレードランナーの未来世紀―“映画の見方”がわかる本 80年代アメリカ映画カルト・ムービー篇

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  • サイズ B6判/ページ数 287p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784896919745
  • NDC分類 778.253
  • Cコード C0074

内容説明

『ブレードランナー』の何が「二つで充分」なのか?『イレイザーヘッド』の赤ん坊の正体はウサギ?『ビデオドローム』の変態テレビ局は実在した?『未来世紀ブラジル』はなぜブラジルなのか?80年代に狂い咲いた映画作家たちの真実。『映画秘宝』連載の「Yesterday Oncemore」に大幅加筆の決定版。

目次

第1章 デヴィッド・クローネンバーグ『ビデオドローム』―メディア・セックス革命
第2章 ジョー・ダンテ『グレムリン』―テレビの国からきたアナーキスト
第3章 ジェームズ・キャメロン『ターミネーター』―猛き聖母に捧ぐ
第4章 テリー・ギリアム『未来世紀ブラジル』―1984年のドン・キホーテ
第5章 オリヴァー・ストーン『プラトーン』―Lovely Fuckin’War!
第6章 デヴィッド・リンチ『ブルーベルベット』―スモール・タウンの乱歩
第7章 ポール・ヴァーホーヴェン『ロボコップ』―パッション・オブ・アンチ・クライスト
第8章 リドリー・スコット『ブレードランナー』―ポストモダンの荒野の決闘者

著者等紹介

町山智浩[マチヤマトモヒロ]
1962年東京生まれ。早稲田大学法学部卒。宝島社にて『おたくの本』『裸の自衛隊!』『いまどきの神サマ』『映画宝島』などを企画編集。洋泉社にて『映画秘宝』を創刊。97年よりカリフォルニア、ニューヨーク、コロラドとアメリカ各地を移り住む。現在オークランドに在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タミイ

23
「ブレードランナー」「未来世紀ブラジル」「ビデオドローム」の章が目的だったが、この金字塔3本以外もすべて解説が素晴らしくとても面白かった!映画会社が主導権を握りハリウッドが「夢量産工場」に戻った80年代のアウトサイダー職人監督達による8本を紹介。記憶を鮮やかに蘇らせる場面説明、分かりやすい解説と撮影裏話、監督達の生の声や哲学、時代の背景的文化や教養知識。クローネンバーグ本人ですら分からない?「ビデオドローム」(昔あの訳分からん感の虜になった)の解説は必読級!「ブレードランナー」のポストモダン論も良かった。2017/04/30

すいへい

19
前作の「映画の見方がわかる本」よりも見てる映画が多かった。映画は背景を知ると、より面白い。ただ、町山智浩の最新の映画についての解説はラジオ番組なんだけど、ネタバレ避けなきゃならないし。この本みたいに鑑賞後のネタバレありでのじっくりとした解説を聞きたい2014/03/17

A.T

18
前作「映画の見方がわかる本―『2001年宇宙の旅』から『未知との遭遇』まで 」で映画深読みは十分かな、などと勝手に結論だしてたのですが。1980年代カルトムービーにも、実はこんなにも見るツボが仕込まれてた。。。ロボコップ、スターシップトゥルーパーズは完全にスルーしてました。現在、作家性の乏しいテレビドラマみたいな映画ばかりと嘆くくらいなら、さっさと80年代のおさらいをするべきだったなー、と気付かせてくれました。2016/05/08

たー

17
なかなか面白かった。これに取り上げられた映画を見直したら、また楽しめそうだ。2012/09/15

Bartleby

15
論じられている8作品を全部観てから読んだ。この本がきっかけにならなかったら「ロボコップ」とか「グレムリン」は観ないままだったかもしれない。自分で観たときには分からなかった、当時の政治的状況の影響やキリスト教的なモチーフなども説明されていて、それを読んでから改めて観ると一度目以上に楽しむことができた。中でも、ジェイムソンやミルトンなどを絡めながら語られる「ブレードランナー」論は明快なだけでなくその語り口にも臨場感があって一番刺激的だった。2014/02/28

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