内容説明
「ベートーヴェンだって嫌いなものは嫌いさ!」「この音楽/演奏は好きだ」なんて誰でも言えるが、どんなにすばらしい音楽や演奏でも「いけすかねぇ」感情は生まれる。「嫌い」という感情は理性や論理を超えてやってくる。だから、嫌いという多様な感情を問い直してみると、そこに発見がある。「嫌い」という根本感情からクラシック音楽を語る初の試み。
目次
序章 「キライ」という価値(「嫌い」というキーワード;「嫌い」な理由 ほか)
第1章 こんな曲がキライだ(モーツァルト/歌劇『魔笛』;ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲 ほか)
第2章 こんな演奏家もキライだ(ヘルベルト・フォン・カラヤン;カール・ベーム ほか)
第3章 「キライ」の裏側に潜むもの(わたしはなぜ「日本的」な演奏を嫌うのか;古楽スタイルの演奏は好き嫌いで聴く ほか)
著者等紹介
鈴木淳史[スズキアツフミ]
1970年山形県生まれ。「私批評」を標榜しつつ、売文業を営む
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