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トンデモ本?違う、SFだ!

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784896918328
  • NDC分類 902.3
  • Cコード C0076

内容説明

プロペラ機で火星へ行こう!自転車は生物である!地球は昔、平らだった!ゾウがハングライダーで侵略してくる!―「と学会」会長・山本弘が生涯をかけて愛するバカ力に満ちた偉大なSFの数々を一挙紹介。

目次

プロローグ 黎明期(月に砲弾を撃ちこめ!これが一九世紀の先端知識と大ボラだ!―ジュール・ヴェルヌ『月世界旅行』)
第1部 1930~40年代(闇と死に愛された女戦士ジレル その魂の攻防に震えろ!―C.L.ムーア『暗黒神のくちづけ』;人類は退化の果ての生物だった!究極の人類自虐小説―エドモンド・ハミルトン「反対進化」 ほか)
第2部 1950~60年代(信念があれば反重力も実現できる!―レイモンド・F.ジョーンズ「騒音レベル」;夢よ覚めるな!世界が滅びる!―ダニエル・F.ガロイ「今宵、空は落ち…」 ほか)
第3部 1970~80年代(文学的価値なんて知らない!絢爛豪華ワイドスクリーン・バロック!―バリントン・ベイリー『時間衝突』;高さ〇・五ミリ、体重七〇キロの知的生命体と接触せよ―ロバート・L.フォワード『竜の卵』 ほか)
第4部 1990~2000以降(量子力学を通して描く人間の「心」―グレッグ・イーガン『宇宙消失』;マンハッタンがまるごと奪われた!―ジョン・E.スティス『マンハッタン強奪』 ほか)

著者等紹介

山本弘[ヤマモトヒロシ]
SF作家。トンデモ本を研究する「と学会」の会長でもある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ハイランド

79
SFというと懐かしい気分になるのは何故だろう。星新一や筒井康隆、小松左京。海外ではアシモフ、ハインライン、ブラッドベリ、Fブラウン、マキャフリー、ロバートヤング、ホーガン。本当に若いころお世話になったけど、歳をとって大分ご無沙汰している。現実の重さを自覚するにつれ、空想の世界に遊ぶ余裕がなくなったのかもしれない。でもこの本を読み、またぞろSFに触れてみたくなった。実に面白そうな作品が多く紹介されている。ネタバレにならずに作品の魅力を紹介する術は流石。久しぶりにSF小説にどっぷり浸るのもいいかもしれない。2019/02/26

緋莢

23
2004年刊行。<まえがき>に「SFの本質は“バカ”である」、「SFとは筋の通ったバカ話である」と書かれており、この本は「バカ度」の高さを基準に選んだ作品を紹介しています(一部を除く)。勿論、“バカ”は蔑称ではなく、褒め言葉。月に人の乗った砲弾を撃つジュール・ヴェルヌ『月世界旅行』やプロペラで火星に行く!?ジャック・ウィリアムスン『火星ノンストップ』など、内容だけ聞くと、えっ!?となる話も、著者の熱量ある紹介で俄然面白そう!となります(続く2021/12/09

そうたそ

18
★★★☆☆ 一般のSFファンからはもしかしたら敬遠されているのかもしれないトンデモSFの魅力を著者が語りきる一冊。個人的にはSFは苦手でほぼ読まないのだが、著者の云わんとしていることは分かる気がする。紹介されているものはどれも面白そうなものばかりだが、入手困難なものやそもそも雑誌掲載のみで書籍化すらされていないものも多いのが残念なところ。いや、もっと有名なものが読みたいんだ、という人は「BISビブリオバトル部」シリーズ内でがっつり語られているのでそちらも要注目ということで。2018/06/07

がらくたどん

12
本棚整理。ヨコジュンの『SF事典』を発掘したら存在を思い出した本。著者は例の「トンデモ本」蒐集・評論であれこれ矢を放ったので(私は愛の矢と思っている)合う合わないが別れがちな印象の方だが、本書はタイトルから「トンデモ本」の文字を抜いたほうが内容に合致するのではと思うくらい楽しく読めるSF小説ナビ。作品と作家への敬意と愛に溢れている。年代別・モチーフ別に整理されていて各年代の雰囲気みたいなものが感じられるのも楽しい。古い年代は海外SFばかりなのがちょっと残念だが最後が「ハルヒ」なので良しとしたい。2021/02/26

月世界旅行したい

8
どうやってわかりやすくなにも知らない人間にSFを紹介するか?どうしても業界で紹介する人ってある程度方向性がきまってしまうからいろんな人が紹介すると嬉しいですけど。2014/04/14

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