内容説明
なぜ安保世代、団塊の世代は彼の思想に魅せられたのか?なぜ共闘者との訣別を恐れず、「孤独」を貫きとおせたのか?彼が貫いた思想の原則とはどこからくるのか?その誠実さゆえに「代償」としなくてはならなかったものはなにか?その思想にはどんな意義があり、私たちはなにを受け継げばよいのか?吉本思想の「世界的同時代性」は、ほんとうに理解されているのか?大いなる影響と敬意を認めつつも、新たな思想の展開を試みる橋爪大三郎による、二一世紀に向けたスリリングな挑戦。
目次
第1章 吉本隆明とはどんな思想家なのか(吉本隆明の全体像とその時代を考える;「近代という自由」と吉本思想)
第2章 吉本隆明の仕事を読んでみる(『擬制の終焉』が最初の転機だった;『共同幻想論』の独創性はどこにあるのか ほか)
第3章 吉本隆明はどう闘ってきたのか(「反核運動」への批判は、冷静な世界分析に立ってなされていた;マスメディアの犯罪報道に対し、吉本隆明は原則を貫いてきた ほか)
第4章 吉本思想と橋爪社会学と(私の社会学と吉本隆明;社会学とは何だろうか)
付録 吉本隆明はメディアである(一九八六)
著者等紹介
橋爪大三郎[ハシズメダイサブロウ]
1948年神奈川県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。現在、東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻教授。専門は社会学
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