内容説明
永禄四年(一五六一)の川中島合戦は、史料がほとんどなく、軍記書の『甲陽軍鑑』等が描く内容が定説化してきた。著者は、同合戦が戦国期の典型的な戦国大名同士の戦いであったとの視点から、川中島の地形・景観の変遷、聖地・善光寺の歴史、城砦の実地調査、軍記書・合戦図屏風の研究、そして信玄・謙信の歴史をたどってきた。その結果、定説の矛盾に次々と気がつき、闇の中に隠れていた戦いの姿と、両雄がこの土地にこだわった本当の理由が次第に見えてきたのである。戦国ファン必読の書。
目次
第1部 資史料が語る川中島合戦(軍記書が描く定説「川中島合戦」;知られざる上杉系「川中島合戦」の発見;史料から読み解く川中島合戦の実像)
第2部 陸の信玄・海の謙信(信玄を悩ます「天変地異」の時代;信玄・謙信の「海の争奪戦」;越後の内紛と謙信の苦悩)
第3部 真説・川中島合戦の全貌(聖地・善光寺の争奪戦;信濃守護・信玄vs関東管領・謙信の戦い;最前線の砦・海津城築城;戦国期の川中島の景観を再現する;越後軍「妻女山布陣」への疑問;封印された川中島合戦を推理する;川中島合戦と信玄・謙信の去就)
著者等紹介
三池純正[ミイケヨシマサ]
1951年福岡県生まれ。工学院大学工学部卒業。東京都下の市役所に勤務しながら、現在は、武田氏を中心とした戦国期の歴史の現場を精力的に踏査し、現場からの視点で歴史の定説を見直す作業に没頭している。主な論文に「海津城について」(第19回郷土史研究奨励賞を受賞)などがある
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