内容説明
中世・武士の都だったことが鎌倉の魅力―それだけでは古都鎌倉の魅力を知ったことにはならない!売りに出された鎌倉大仏。結核療養地だった鎌倉。横須賀線によって破壊された円覚寺と段葛。鹿鳴館時代が生んだ鎌倉別荘。あじの押寿司や鎌倉ハムの来歴。明治期に鎌倉は新たに発見され、大きく変貌した。“古都”として鎌倉が再生するまでを、歴史・文学・民俗学などの知見と自らの足で描き出す。
目次
第1章 鎌倉に今に残る中世とは
第2章 “古都”鎌倉の誕生と文明開化の新風
第3章 保養地・鎌倉の発見
第4章 別荘地・鎌倉への発展
第5章 横須賀線と鎌倉の変貌
第6章 塗り直される“古都”
著者等紹介
加藤理[カトウオサム]
1961年宮城県仙台市生まれ。早稲田大学教育学部教育学専修卒業、早稲田大学大学院文学研究科教育学専攻修了。現在は白百合女子大学、大妻女子大学、東京成徳短大などで講師を勤める。チャイルドロア、子どもの文化史、子ども史が主な研究領域
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感想・レビュー
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いちはじめ
1
鎌倉は、江戸時代には廃れていた都市だったのを明治以降「古都」として再生したのだという。中世史よりも近代史に興味のある人が喜びそうな内容。2002/10/08
mushagumi
0
近代の保養地としての歴史を知りたくて読んだが、鎌倉時代から書かれていてちょっとびっくり。
Guro326
0
“古都”鎌倉案内―いかにして鎌倉は死都から古都になったか >> 一度読んだはずなんだけど再読。こんなこと書いてあったっけ的な。長与専斎とか。文士と作品と。近代の鎌倉をざっと概観できる。それにしても横須賀線は罪も大きいが功もまた大きいなあ。2012/11/11