内容説明
ニュースになった用語で心理学がわかる―理解しがたい少年犯罪、カルト事件が多発している。そこに登場する、わかったようでわからない「言葉」の数々。心理学はこころの学問。だから社会や文化、事件の底にひそむ人のこころのありようを解き明かすヒントがある。正確な用語解説と現実の出来事をリンクさせ、迷宮化した現代ニッポンを読み解く、決定版“こころのキーワード事典”。
目次
1 こころの時代を読み解くキーワード(アイデンティティ(自己同一性)―自分づくりのためのレッスン
トラウマ(心的外傷)―こころの処理能力を超える耐え難い記憶
PTSD(心的外傷後ストレス障害)―戦争・災害・人間関係に破壊されたこころの病気 ほか)
2 社会病理を読み解くキーワード(アディクション(嗜癖)―快楽への耽溺
ボーダーライン―いつも周囲とのトラブルを抱えてしまう
ストーカー―コントロールできない対人行動 ほか)
3 若者の心理を読み解くキーワード(自分探し―自分をつくることを忘れた人たち;自己実現―自分らしく生きるために;エンプティセルフ(空虚な自己)―透明な存在としての私 ほか)
4 家族を読み解くキーワード(機能不全家族―安住しづらい閉塞空間;アダルト・チルドレン―悲鳴をあげたくなる子どもたち;共依存―対人関係にも依存がある ほか)
著者等紹介
成田毅[ナリタタケシ]
1964年弘前市生まれ。弘前大学人文学部卒業。専攻は哲学。美術雑誌や精神医学系の雑誌編集者を経て、現在フリーランスのエディター兼ライター。心理学雑誌『PSYKO(プシコ)』(冬樹社)の企画プロデュースも務める。編著書に『心理学ほどドキッとする学問はない』(PHPエディターズ・グループ)がある
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