内容説明
春がちかづくとおひさまの光がねむっている木をおこしてくれる。でもことし、わたしのマロニエの木は…
著者等紹介
メンデル=ハートヴィッグ,オーサ[メンデルハートヴィッグ,オーサ] [Mendel‐Hartvig,〓sa]
スウェーデン消費者連合に勤めるかたわら、子どもの本を書いている。デビュー作の読み物Tesslas mamma vill inte!は発表されるや、たちまち子どもたちの人気となった。これまでに手がけた作品は、10作以上。スウェーデンのストックホルム在住
グスタフソン,アネ[グスタフソン,アネ] [Gustavsson,Ane]
ヴィオラ奏者としてヨーテボリ交響楽団やノルウェー室内管弦楽団などで演奏しながら、イラストレーターとしてデビュー。現在、音楽大学でヴィオラを教えながら、絵本も手掛けている。スウェーデンのアルヴィーカ在住
ひだにれいこ[ヒダニレイコ]
枇谷玲子。1980年、富山県に生まれる。大阪外国語大学地域文学部デンマーク語学科在籍時にデンマーク教育大学児童文学センターにゲスト学生として留学。帰国後、北欧の児童書を翻訳している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヒラP@ehon.gohon
25
タイトルを見て、勝手にアンネ・フランクが見つめ続けたマロニエの木「庭のマロニエ」を思い起こしてしまいました。 マロニエには人と繋がり合う不思議な力があるのですね。 切られてしまうマロニエには、いろいろな思い出があります。 どんぐりから始める、新たなマロニエの木に、思いを託す少女の心には、いつもマロニエが寄り添っていそうですね。2021/06/24
花林糖
18
北欧(スウェーデン)の匂いが漂う絵本。樹齢100才を超えるマロニエの木と女の子のお話。優しく温かい読後感でした。アネ・グスタフソンの絵もとても素敵で、月夜の絵が一番お気に入り。2016/01/03
mntmt
18
スウェーデンの絵本。年老いたマロニエの木とその木がだいすきな女の子の話。静かな余韻を残りました。そして、絵がとっても良かった。この人の絵をもっと見たいです。2015/12/27
遠い日
15
北欧はスウェーデンの絵本。樹齢100年を超すマロニエの古木と、6歳のわたしとの心の交流。春の兆しを覚え、マロニエの芽吹きを心待ちにするわたし。いつまでたっても気配すらみせない木を切ることにしたという大家さんのことばが世知辛い。マロニエがそっとわたしに告げたことばの、なんという深さと温かさ。命は巡る。願いをこめて次の命を育てるわたしは、きっと遥か先の未来が見えている。2016/01/22
いっちゃん
7
女の子の気持ちを考えると切ないけど、ちゃんと希望がもてる。良いお話。2018/01/29