ウォーターハウス・ホーキンズの恐竜

ケアリー，バーバラ【文】〈Ｋｅｒｌｅｙ，Ｂａｒｂａｒａ〉/セルズニック，ブライアン【絵】〈Ｓｅｌｚｎｉｃｋ，Ｂｒｉａｎ〉/千葉 茂樹【訳】

光村教育図書（2003/02発売）

• サイズ A4判／ページ数 1冊(ﾍﾟ／高さ 32cm
• 商品コード 9784895726337
• NDC分類 E
• Cコード C8797

内容説明

模型作りを依頼されたウォーターハウスは、科学者リチャード・オーウェンのたすけをかりて、筋肉や骨、つめまで、徹底的に研究した。ウォーターハウスがめざすのは完全な恐竜の模型だ。１９世紀のロンドンに、恐竜に魅せられたひとりの男がいた。ほんの小さな化石のかけらから巨大な実物大の模型を作り上げ、イグアノドン・パーティーで一流の科学者たちを圧倒した、情熱の天才芸術家ウォーターハウス・ホーキンズの波乱の生涯が、いま明かされる！２００２年度コルデコット賞銀賞受賞作のノンフィクション絵本。

著者等紹介

ケアリー，バーバラ［ケアリー，バーバラ］［Ｋｅｒｌｅｙ，Ｂａｒｂａｒａ］
ワシントンＤ．Ｃ．生まれ。シカゴ大学卒業後、平和部隊に参加し、ネパールで子どもたちに数学と科学を教えた。その後、ネパールで出会った現在の夫とともにグアムに渡り、大学で英語を教えながら、スキューバダイビングや島々を旅してまわるなどして暮らした。デビュー作“Ｓｏｎｇｓ　ｏｆ　Ｐａｐａ’ｓ　Ｉｓｌａｎｄ”は、グアムでの日々をもとに書かれた。１９９０年からは北カリフォルニアに移り、夫とグァムで授かった娘との三人で暮らしている。高校の特別教育プログラムのアシスタントなどをしながら執筆活動をしている

セルズニック，ブライアン［セルズニック，ブライアン］［Ｓｅｌｚｎｉｃｋ，Ｂｒｉａｎ］
ニュージャージー州生まれ。ロードアイランドデザイン学校で、おもに映画について学んだ。在学中に子どもの本のために絵を描くことに興味をもち、卒業後は勉強のため、ニューヨークの児童書店に勤めた。好奇心と探究心が旺盛で、ふだんから美術館や博物館めぐりをして想像力を広げている。ニューヨーク市ブルックリン在住

千葉茂樹［チバシゲキ］
１９５９年、北海道生まれ。国際基督教大学卒業後、出版社に勤務し、児童書の編集に携わった。現在は、北海道当別町に居を移し、フリーの翻訳家として活躍
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[花林糖]

（図書館本）恐竜の等身大模型に奮闘したホーキンズ博士の伝記絵本。博士の模型が今も現役というのが◎。悪徳政治家というのは本当に悪でしかないですね。

2016/09/07

[おはなし会 芽ぶっく]

彫刻家ウォーターハウス・ホーキンズの伝記絵本。ロンドン新科学博物館に実物大の恐竜を再現する。その後アメリカに渡るが、スポンサーである政治家に恐竜が政争に使われ破壊される。ニューヨークのセントラルパーク恐竜の模型でした。ロンドンには当時の恐竜がいますが、アメリカの恐竜はもういない。セントラルパークの地面の下には、今でもその破片が眠っているらしい…。【2002年　コールデコット賞　オナーブック 】（日本で翻訳された絵本）

2020/02/07

[おはなし会 芽ぶっく]

小学校3年生の『読書カードを作ろう』の単元で、伝記絵本と物語絵本（秋に絞って）から1冊づつ読めるように選本し、授業時間にブックトークしました。

2020/11/04

[紅花]

息子がとても気に入った本。恐竜の実物大模型を作るために奮闘する博士。時代が違えば、人びとの理解も違う。息子はアメリカでの妨害が印象に残ったようだ。

2016/10/02

[おーすが]

水晶宮の恐竜、イグアノドンの晩餐会。見返しにはメニューまでのっている。幻想から科学へ、恐竜たちが姿を現していく過程にときめく。

2023/07/20