内容説明
各界の知性が、父を、母を、そして自らを、悲喜こもごもの逸話に織り成す対談集。幼少年期の光と影をさぐる。
目次
ここ一番に全存在を賭ける人(鶴見俊輔)
人生のけじめを体得している人(田辺聖子)
人間ばなれした孤独を知る人(谷川俊太郎)
「ほとんど不可能」に挑戦する人(武満徹)
漫画一途の孤高の人(竹宮恵子)
素晴らしきエンタティナー(井上ひさし)
影の世界がよく見える人(司修)
精神的勇敢さを身につけた人(日高敏隆)
日本人離れしたユーモリスト(庄野英二)
「個」を体験し、成長してきた人(大庭みな子)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
lemon tea
2
日本の著名人の方が自分の子供時代を河合隼雄さんとの対談で語り、その後、河合さんが言葉でまとめている。素晴らしい10名の方々だったが、毎回のまとめの言葉を楽しみに読み進めた。河合隼雄さんの本をもっともっと読んでみたくなった。2010/12/02
にわ
0
心理学者が各界の第一人者と対談によりその人の子供時代を紐解く。こういう本を読むと各人の共通点を探したくなってしまうものだが、子供ながらにそれぞれが「個」を大切にして、親や社会との矛盾に直面しながらも、自分を形作ってきた点が共通していると感じた。親としての子供との向き合い方について参考となった。2024/05/14
アネモネ
0
今は亡き方々の戦前戦中の子ども時代のことなどが話題になったり。子ども時代も千差万別、成長の過程も千差万別。レールに外れる怖さにとらわれがちな現代を省みる。2020/03/22