出版社内容情報
最先端脳計測法で匂いの脳内活動が明らかに
嗅覚と脳研究の最新情報を満載 !
本書は、これまで書かれていなかった「ヒトの脳と匂い」の関係、脳内の匂い情報処理について、初めて一般の読者を対象に分かり易く解説した書であり、匂い研究に関する著者の独自の意見や考えを随所に述べているのが特徴です。本書では、まず最初に人間が動物の霊長類の中で最も進化的に発達した大脳を持っていることに注目し、匂いと人間の脳の関係について考察します。次に、ヒトの脳について詳しく述べ、ヒトの脳がどのような構造をしており、現在の科学でどこまで分かっているかを説明します。このようなヒトの脳による知覚・認識の観点から、匂いが持っている幾つかの特徴を明らかにしていきます。また、現代の脳科学において最近、急速な発展を遂げて来た種々の非侵襲計測法について、一般の読者に分かり易く解説しています。このような種々の非侵襲計測法を用いて匂いが如何に計測されており、どこまで明らかにされているのか、匂い計測の現状と今後の展望を具体的なデータを示して述べています。
「香り選書」シリーズは…
香りや匂いに関する科学的知識をわかりやすく解説し、多くの方々に伝えることを目的とした、「理解しやすい香りの本」です。
目次
1章 人間の脳の不思議
2章 匂いの不思議
3章 脳の非侵襲計測法
4章 匂いの脳計測
5章 五感の感覚統合と脳
6章 ヒトの脳と匂いの展望
著者等紹介
外池光雄[トノイケミツオ]
1944年満州生まれ。1967年静岡大学文理学部理学科物理学専攻卒業。1968年通商産業省工業技術院電気試験所研究員。1985年工学博士(大阪大学)。1995年電子技術総合研究所大阪LERC生体エレクトロニクス研究室室長。2001年産業技術総合研究所ライフエレクトロニクス研究ラボ副研究ラボ長。2005年千葉大学工学部メディカルシステム工学科教授。2001年‐現在、藍野大学医療保健学部臨床工学科教授、千葉大学グランドフェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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