内容説明
三部構成。第一部では、日本各地ですでに地域通貨を実践している人々が、みずからその苦労や楽しみ、運営のノウハウを語る。次の第二部では、イギリス、アメリカ、また第三世界での取り組みを紹介。最後の第三部では、経済学者の丸山真人と、日本の地域通貨の第一人者である森野栄一が、対談。江戸時代の藩札やヤップ島のストーン・マネーなどに触れながら貨幣の本質を問いかけ、そして近代社会への懐疑から環境問題にいたる幅広い視点の中で、21世紀の地域通貨を位置付ける試みをしている。
目次
第1部 開かれた扉―地域通貨実践者たちは語る アクション編(オルタナティヴな経済システム希求の旅の始まり;新しい風を呼ぶ“ピーナッツ”;時間預託はお隣りさん同士の助け合い ほか)
第2部 世界の地域通貨の実情 ワールドワイド編(イギリス・LETS体験記;アメリカ・タイムダラーの歴史;様々な地域通貨が世界で広がる)
第3部 対談・地域通貨の現在と未来 ビジョン編(丸山真人;森野栄一)(なぜ今、地域通貨が注目されているのか;もたれ合いではなく支え合いの世界;地域振興券の意義 ほか)
著者等紹介
丸山真人[マルヤママコト]
1954年、三重県生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。東京大学大学院総合文化研究科教授
森野栄一[モリノエイイチ]
1949年、神奈川県生まれ。国学院大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済評論家、ゲゼル研究会主宰
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