貨幣の生態学―単一通貨制度の幻想を超えて

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  • サイズ B6判/ページ数 153p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784894740181
  • NDC分類 337.1
  • Cコード C0033

内容説明

本書では、広く歴史をさかのぼり、貨幣システムにはさまざまな、そして現在のものとは全く異なるものがあったことを示す。その上で、近年問題になっている、金融のグローバル化による地域経済や国家経済の不安定な状態を解消する手段として、複数の貨幣システムを使うことを提唱する。また、著者は経済活動による地球全体の環境破壊の問題を解消するために、エネルギー消費と連動した通貨単位の導入を提案。新しい時代を生き抜くための斬新で注目すべきアイデアが多数盛り込まれている一冊である。

目次

第1章 商業貨幣(不正直な錬金術師;銀行はどのように貨幣を創出するか ほか)
第2章 市民貨幣(未利用資源から貨幣をつくる;よく機能した貝殻貨幣 ほか)
第3章 政府貨幣(税の形態としての通貨;金が黄金の時代に終止符を打つ)
第4章 一国四通貨体制(国際通貨ebcu;国および地域の交換通貨 ほか)
第5章 前進

著者等紹介

ダウスウェイト,リチャード[ダウスウェイト,リチャード][Douthwaite,Richard]
1942年英国生まれ。エセックス大学とジャマイカにある西インド諸島大学で経済学を学ぶ。ジャマイカで漁業組合のために艇庫を設立し運営したが、その後2年間は西インド諸島にある英国領、モントセラトで政府のエコノミストとして活躍。1998年から99年にかけて、スコットランド、アイルランド、アムステルダムおよびマドリッドにおいて実験的コミュニテイ通貨を確立しようという、EUが財政支援しているプロジェクトのコンサルタントを勤めた。1974年以来アイルランドに在住

馬頭忠治[バトウタダハル]
1952年生まれ。鹿児島国際大学経済学部教授。立命館大学大学院経営学研究科博士課程修了。ロンドン大学SOAS客員教員(1998~1999年)

塚田幸三[ツカダコウゾウ]
1952年生まれ。国際協力事業団などを経て翻訳著述業。大阪府立大学農学部卒、エジンバラ大学MSc.特定非営利活動法人千葉まちづくりサポートセンター会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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