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アジャイルソフトウェア開発シリーズ
アジャイルプロジェクト管理

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  • サイズ A5判/ページ数 271p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784894715875
  • NDC分類 007.61
  • Cコード C3004

出版社内容情報

序文

 オブジェクト技術は新しく,強力で,興味をそそるが,率直に言えば高圧的な時もある。商売相手がオブジェクトの遍在を叫び,プログラマが素晴らしいオブジェクトツールを要求し,古い作業方法が新鮮でなくても,オブジェクト技術の採用はとても大きな決断である。組織やプロジェクトとオブジェクト技術の相性は,オブジェクト技術の利用能力を的確に査定できるかどうか,さらに,オブジェクト技術の導入によるトレードオフを見極められるかどうかにかかっている。
 熟練のマネージャの頭に浮かぶ疑問は,この新しいオブジェクト技術の開発領域に過去の経験を持ち込めるかどうかである。実は,オブジェクト指向開発プロジェクトの管理はまったく新しいことではない。それは,測定されたリスクを考慮し,予期されない問題から回復しながら,要員およびプロセスを管理することである。オブジェクト技術の利用に成功するには,チーム内の要員,能力,役割,開発プロセス,受託したプロジェクトの種類をはっきりと理解する必要がある。オブジェクト指向のインクリメンタルな開発方法,多くの場合はイテレーティブな開発方法も真剣に考慮すべきだろう。新しいスキルは実践を繰り返すことで取得できる。1回の開発サイクルでは,失敗から回復する時間はない。
 Alistair Cockburnは,イテレーティブでインクリメンタルな開発プロセスに焦点を当てる。イテレーティブでインクリメンタルな開発プロセスは,あらゆるテクノロジをベースにした,あらゆる開発プロジェクトにメリットをもたらす。しかし,オブジェクト技術は第一にパッケージ化のテクノロジだとCockburnが指摘するように,適確なパッケージ構築に役立つツールを備えている。それは,オブジェクトへのデータや関数のカプセル化,コンポジションやクラス継承での再利用である。
 Cockburnは本書で,管理,要員配置,学習する組織の構築という話題に取り組む。しかし,オブジェクトの誇大広告に迎合することはない。彼は一切手加減を加えない。彼はプロセスを無視する教科書方法論,口約束だけの上流CASEツール,複雑すぎる言語や解決策を好まない。実際にオブジェクト技術の誇大広告のアドバルーンの空気を抜きながら,オブジェクト技術が適切に作用する場所,一か八かの賭けを避ける方法について,見事に説明している。
 読者が開発において多くの成功を納め,単に生存するだけでなく,開発という旅に取り組みながら成長していくことを望む。

Rebecca J. Wirfs-Brock

内容説明

本書は、オブジェクト指向プロジェクトを実施している数十の組織で発見した問題を扱っている。失敗の経験からは、さまざまな教訓、成功プロジェクトからは、それらの教訓に対処する方法を学習した。

目次

第1章 成功と失敗
第2章 プロジェクトへの期待
第3章 オブジェクト指向プロジェクトの選択と設定
第4章 プロジェクトの開始
第5章 間違いの修正
第6章 経験からのアドバイス
第7章 大規模プロジェクトへの拡張
第8章 再考:事例
付録A リスク削減戦略カタログ
付録B 虎の巻

著者等紹介

コーバーン,アリスター[コーバーン,アリスター][Cockburn,Alistair]
ソフトウェアプロジェクト管理の専門家として認知されている。そして、Human and Technologyのコンサルティングフェロー。そこで、オブジェクト指向システム開発のプロジェクトで、ユーザが成功するように手伝っている。小売と保険のハードウェア、ソフトウェア開発において、12年以上もプロジェクトを管理した経験がある。これらは、Eコマース企業、ノルウェー中央銀行、IBMなどの大企業である

長瀬嘉秀[ナガセヨシヒデ]
1986年東京理科大学理学部応用数学科卒業。朝日新聞を経て、1989年テクノロジックアートを設立。OSF(Open Software Foundation)のテクニカルコンサルタントとして、DCE関連のオープンシステムの推進を行う。OSF日本ベンダ協議会DCE技術検討委員会の主査を務める。現在株式会社テクノロジックアート代表取締役。UMLによるオブジェクト指向セミナーの講師、UML関連のコンサルテーションを行っている。ビジネスオブジェクト推進協議会(CBOP)BOテクノロジ分科会主査(常任理事)、OMGでUML Profile for EDOCの提案者、ISO/IECJTC1SC32/WG2委員、情報処理相互運用技術協会(INTAP)オープン分散処理委員、電子商取引推進協議会(ECOM)XML/EDI標準化調査委員

今野睦[コンノアツシ]
千葉大学大学院自然科学研究科博士課程後期単位取得退学、学術博士。株式会社セルフ取締役。現在、アジャイル開発を主とするプロセス、およびコンポーネントモデリングのコンサルティングに従事
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

river125

0
最初に読むアジャイルの本としては失敗。もはやアジャイルがデフォルトになっている人が書いた、プロセスとマネージメントのケーススタディといった感じ。本文内に「アジャイル」という言葉は出てこず、原題もSurviving Object-Oriented Projectsである。それはともかく、内容もイマイチ実感がわかないものだった。原因は、構成なのか、訳なのか、背景が想像つかないせいか、焦点が甘いのか、良く分からないが。唯一、C++プロジェクトの事例紹介に「変数名から得られる最も便利な情報は、(変数の型ではな……2011/06/17

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