アジャイルソフトウェア開発シリーズ
アジャイルソフトウェア開発

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  • サイズ A5判/ページ数 364p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784894715790
  • NDC分類 007.63
  • Cコード C3004

出版社内容情報

 ソフトウェア開発は芸術なのだろうか,技術なのだろうか,科学なのだろうか,工学なのだろうか,まったく別物なのだろうか。それとも,重要でないことなのだろうか。
 そうではない。このことは重要だ。ソフトウェア開発に対する考え方が的確かどうかによって,おのずから行動とその結果が違ってくる。
 大切なことは,ソフトウェアを迅速に,欠陥のない状態で作り出すことである。しかし,それよりもさらに重要なことは,チームの進捗状態を判断する方法である。
目的
 ソフトウェア開発に対する考えを整理する時期が来た。
 プロジェクトで問題なのは,自分の知識の範囲内のものにしか気が付かないことである。さまざまな経験を積む中で,別個の事象を区別することを学習する。そして,さまざまな調査の中からこのような事象を抜き出している。重要な区別ができないと,目の前にある事象を見落としてしまう。
 言葉によってその区別を記憶の中に固定し,経験を振り返る際にその言葉を使用する。区別を固定する言葉がないと,その記憶を話すことができず,将来のための有意義な戦略を構築できない。
 つまり,ソフトウェア開発に対する考えを整理するには,経験を分割する区別,および記憶を固定する言葉を考え直す必要がある。
 もちろん,このような話は極端すぎて書籍向きではない。このため,本書の前半にはかなり抽象的な箇所がある。しかも私はすべてを知っているわけではない。
 ソフトウェア開発で最後に新しい語彙が作られたのは1960年代後半だった。当時,将来への希望と指針を抱いて,ソフトウェア工学という言葉が生まれた。
 同時に,プログラミングは工学であるべきだという宣言もなされた。Gerald Weinbergは著書The Psychology of Computer Programmingで,ソフトウェア開発は工学には程遠く,人間中心,コミュニケーション中心であるとしている。Weinbergの視点は,さまざまな人がその後の30年間に報告してきたことであり,ソフトウェア工学は今でも希望に満ちた言葉である。
 本書では以下の内容を扱っている。

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目次

序章 導入:未知と伝達不能
第1章 創作とコミュニケーションの協調ゲーム
第2章 個人
第3章 チーム内のコミュニケーションと協調
第4章 方法論
第5章 アジャイルと自己適応
第6章 クリスタル方法論
付録A アジャイルソフトウェア開発宣言
付録B Naur,Ehn,武蔵
付録C 参考文献

著者等紹介

コーバーン,アリスター[コーバーン,アリスター][Cockburn,Alistair]
ソフトウェアプロジェクト管理の専門家として認知されています。そして、Human and Technologyのコンサルティングフェローです。そこでは、オブジェクト指向システム開発のプロジェクトで、ユーザが成功するように従事しています。小売と保険のハードウェア、ソフトウェア開発において、12年以上もプロジェクトを管理した経験があります。これらは、Eコマース企業、ノルウェー中央銀行、IBMなどの大企業です

長瀬嘉秀[ナガセヨシヒデ]
1986年東京理科大学理学部応用数学科卒業。朝日新聞を経て、1989年テクノロジックアートを設立。OSF(Open Software Foundation)のテクニカルコンサルタントとして、DCE関連のオープンシステムの推進を行う。OSF日本ベンダ協議会DCE技術検討委員会の主査を務める。現在株式会社テクノロジックアート代表取締役。UMLによるオブジェクト指向セミナーの講師、UML関連のコンサルテーションを行っている。ビジネスオブジェクト推進協議会(CBOP)BOテクノロジ分科会主査(常任理事)、OMGでUML Profile for EDOCの提案者、ISO/IECJTC1SC32/WG2委員、情報処理相互運用技術協会(INTAP)オープン分散処理委員、電子商取引推進協議会(ECOM)XML/EDI標準化調査委員

今野睦[コンノアツシ]
千葉大学大学院自然科学研究科博士課程後期単位取得退学、学術博士。株式会社セルフ取締役。現在、アジャイル開発を主とするプロセス、およびコンポーネントモデリングのコンサルティングに従事
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Luo Yang

0
色々と「誤解」されてきたアジャイルソフトウェア開発が本当はなんなのかは15年前のこの本にだいたい書いてありました。みんな読んでなかったのか、誤読した人の声が大きかったのか。アジャイルってなんだかよくわからない、やってるけどうまくいかない、みたいな人は読みましょう。逆に、今既にうまくいっている人は読まなくてもいいです。それもアジャイル。2016/03/25

Tom

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なんとなくそれっぽいことを仕事でやっている気がするけど、一度きちんと勉強してみようと思って読んだ。(古い本ですが、バイブル的なもんだと聞いて。) アジャイルとは、「方式」ではなく「考え方」なんだろうな、きっと。 顧客にとって本当に大切なものが何かを見極め、必要なものを必要なだけ提供する。そこに至るためのプロセスを磨く。 よく「アジャイルは設計書を書かない」とか誤解されがちだけど、それがコミュニケーションのために必要であれば(最低限)作ればいいし、とにかく関係者との円滑なコミュニケーションこそが、ゴール2014/06/06

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